酸性カラーとは?【美容師のための業界用語集】
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酸性カラーについて
酸性カラーは、ヘアカラーの一種で、アルカリカラーや草木染め(ヘナカラー)とは異なり、ヘアマニキュアとも呼ばれる。アルカリカラーが髪のキューティクルを開いて脱色し、内部にカラーリング剤を浸透させるのに対し、酸性カラーはキューティクルを開かずに髪表面を色でコーティングする。このため、明るい色への脱色や微妙な色の違いを出すことは難しく、室内の光源下では色の違いがわかりにくい。
酸性カラーの利点は、髪へのダメージが少なく、ツヤやコシを出すことができることが挙げられる。白髪を染める際にはアルカリカラーほどしっかり染まらないが、自然な風合いを出すことができる。また、アルカリカラーで脱色後に酸性カラーを行うと色持ちが向上し、ダメージを軽減できる。さらに、パーマ後に酸性カラーを使用すると、湿気で髪が広がるのを防ぐ効果もある。