セニングシザーとは?【美容師のための業界用語集】
セニングシザーについて
セニングとは、髪の量を減らしボリュームを調整したり、髪を自然になじませるためのテクニックで、英の”Thinning”(細くする)に由来する。このテクニックにはセニングシザーが使われ、セニングシザーは特に髪を薄くするのに適したハサミである。セニングシザーは、その刃がクシのように形成されており、髪をギザギザに切ることができる。セニングシザーには異なるスキ率があり、スキ率はハサミでつかんだ髪の束のうち、どれだけの割合を切るかを示す。スキ率は8〜10%から60〜80%までさまざまな段階がある。
セニングシザーには、全長が約4.5〜5インチで重量が約40グラムのミニセニングシザーも存在し、特にショートスタイルの髪型の生え際を調整する際に便利である。このハサミを使用すると、髪を切る際に肩や顔に当たることなく、繊細な作業が可能となる。さらにセニングシザーの重量や大きさは通常のショートシザーとほぼ同じなので、スタイリストは感覚を損なうことなく使用することができる。
セニングシザーを長持ちさせるためには、刃先の間に髪の毛やホコリが詰まりやすい形状になっているため、こまめに清掃し、水分やパーマ液が付着しないように注意することが重要。