クリープパーマについて

クリープパーマは、一般的なパーマと基本的な工程や仕組みは類似しているが、1剤と2剤の工程の間に毛髪を乾燥させてクリープ化させる点が異なる。クリープ化とは、物体に一定の応力を加えたままにしておくと経過時間とともに歪みが増大する現象で、高温下で発生すると物体はじわじわと変形していく。この現象を利用して、クリープパーマは薬剤によって変化した毛髪内のコルテックスと呼ばれる細胞がストレスなく動けるようにし、毛髪への負担を軽減させる。

クリープパーマでは、パーマ液を全体に塗り、湿度で髪を蒸してカールの弾力を向上させる。特に、クリープ工程と呼ばれる水分を髪に取り込む工程が重要で、髪の中層部に水分を加えることで髪自体をカールしやすい形に整える。これにより、従来のパーマよりも髪の痛みやカールのもちを改善する。