コーンロウとは?【美容師のための業界用語集】
コーンロウについて
コーンロウは、頭髪を編み込んで作るヘアスタイルで、特にアフリカ系の人々が行う。頭全体の髪を細かい編み込みにし、とうもろこしのような形になることからその名前がついた。歴史的にはアフリカで発祥し、紀元前500年にはナイジェリアで土の像にこの髪型が見られるほど古くから存在している。
奴隷としてアメリカやカナダなどに連れて来られたアフリカ人は、頭髪を剃られることがあったため、コーンロウは彼らが自身の文化を保つ手段としても重要であった。そして、1980年代以降、ヒップホップ文化の影響で、アフリカ系以外の人種の間でもコーンロウが人気となる。
コーンロウを美しく仕上げるために、編み込みを始める前にワックスをしっかりと使用し、ブロッキングを細かく丁寧に行う。髪の長さは15cm以上が推奨されており、短い髪では編み込みが難しいため、適切な長さに成長させてからスタイリングが行われる。
コーンロウは様々なアレンジが可能で、ビビットなカラーエクステやインナーカラーを取り入れたり、ハート形やサイドコーンロウなど、個性豊かなスタイルが楽しめる。
コーンロウの利点は、スタイリングをせずにカッコいいスタイルが簡単に作れることであり、編み込みをゴムで結ぶため、飽きたら簡単に解くことができる。一方、デメリットは頭髪を洗う際に注意が必要であり、地肌の健康を保つために定期的に解いて洗う必要がある。