アッシュについて

「アッシュ」は英語で「灰」を意味し、ヘアカラーにおいてはくすんだ灰色系の色合いを指します。例えば、アッシュブラウン、アッシュグレー、イエローアッシュ、ピンクアッシュなどがあり、日本人の髪質はメラニンの影響で赤みが強いため、明るくカラーリングするとオレンジ系やイエロー系の赤味が出やすい。そこで、アッシュ系のカラーでは青や紫を加えて赤みを抑え、赤味のない色味が実現する。

アッシュ系のヘアカラーは、髪の色味や染まり具合、髪質によって異なる見え方をする。特に、グレイを強調したい場合は、ブリーチを行った後にヘアカラーを施すことがあり、ブリーチを気にする場合は、ウィービングという手法を使って部分的にブリーチし、色の深さを変えることができる。

青みのあるアッシュ系カラーは、赤みを抑えて柔らかな雰囲気を醸し出すが、寒色系の染料は髪の内部に入りにくいため、色落ちが早いことがある。しかし、他のカラーと組み合わせたり、ウェーブやカールを加えたりすることで、アッシュ系カラーを際立たせることができる。