オーバーセクションとは?【美容師のための業界用語集】
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オーバーセクションについて
ヘアカットにおいて、髪をセクショニングする際には、通常頭の最も出っ張った位置を基準に分け、上側をオーバーセクションと呼ぶ。この分け方は髪の量や骨格、スタイルに応じて調整される。例えば、頭の中央から襟足にかけての髪にボリュームが不足している場合、ショートボブのような丸みのあるスタイルを作る際には、このボリュームの不足部分(アンダーセクション)は梳かず、アウトラインのみをカットして全体のバランスを整える。
オーバーセクションは髪の動きや毛流れを抑え、全体のフォルムに影響を与える重要な部分となる。特に後頭部の最も出っ張っている部分で分けることが基本となり、三日月セクションとも呼ばれ、この部分は髪の量がたまりやすく重くなりやすいため、適切にカットして量感を軽くし、襟足が重く見えるのを防ぐ。髪の量や骨格に合わせてセクション分けを行うことで、ヘアデザインの幅を広げることができる。