ウエットカットについて

ウエットカットは、髪を濡らした状態で行うヘアカット技術のこと。この方法にはいくつかのメリットとデメリットがある。メリットとして、濡れた髪は膨らみや柔らかさが増し、カットが容易になり、切り口がきれいでダメージを受けにくいという特徴がある。また、濡れた状態の髪は個々の髪の癖やクセが落ち着き、スタイリストにとっても作業がしやすい。

一方、デメリットとして、髪が水でくっつくため細かなシャギーやレイヤーを入れにくく、髪の量や質感の調整が難しいことが挙げられる。そのため、ウエットカットは特にワンレングスや均一なボブ、カットラインを強調するショートヘアなど、細かな調整が不要なヘアスタイルに向いている。

多くの美容サロンでは、ウエットカットで髪の基本的な長さを調整し、その後にドライヤーで乾かしながらボリュームや髪の流れを確認し、最終的な仕上げをドライカットで行う手順を取る。これにより、ウエットカットとドライカットの両方の利点を最大限に活用できる。