なかなか見ることができない八木岡さんのヘアデザイン。コンテンストで審査員の八木岡さんに会うことはあっても、八木岡さんのつくるヘアスタイルを見たことがある人は少ないはず。
そこで今回ボブログ読者に向けて特別に、八木岡聡のサロンワークを体感できるスペシャル動画を3本立てで公開します!
【動画Contents】
・動画vol.1 タイムパフォーマンスを決める5つの要素
・動画vol.2「3つのデザイン」と「3つの探る」
・動画vol.3 お客に対して必ず行う“マストアクション”
タイムパフォーマンスを決める5つの要素
タイムパフォーマンスが高い美容師とは「お客さまや仕事が深く濃くできること」と語る八木岡さん。
美容師界のレジェンドが唱えるタイムパフォーマンスを決める5つの要素を順に見ていきたい。
①人数
100%じゃなく80%の力で仕事をする
お客さまを待たせない仕事をすることが大切だと語る八木岡さん。
八木岡さん自身はお客さまを待たせるのは5分以内と決めている。
スピードのある仕事をするためには、普段は100%じゃなく80%の力で仕事をするのが大切だという。
お客が来店した瞬間にいくつかのデザインを思い浮かべる
デザイン力、技術力、仕事の組み立ての正確さが大切だと語る。
八木岡さん自身が身につけたスキルの中で最も重要だと語るのは、「お客さまが来店した瞬間にいくつかのデザインを浮かべるスキル」だという。
タイムパフォーマンスを考える上で欠かせないことだ。
②料金
技術が最終商品ではない
デザインの価値を生むことが大切であり、「技術が最終商品ではない」と語る八木岡さん。
料理でいう「煮る」「焼く」といった行為自体に料金が発生するのだという。
「魅力のあるデザイン」「ファッション感の適切さ」「ジャンル」などをしっかりと見極めることが重要なのだ。
想像以上の姿をつくり上げること
お客さまには誰にでも「なりたい姿」があり、それを的確につくり上げること、または、想像以上の姿をつくり上げることが大切だという。
帰ってからの他者からの評判がさらにその価値を高める。
③客単価
形やカラーに何を望むのか? なりたいイメージへの想いやケア意識を知る
フォルムやヘアカラーへの要望や想い、さらに頭皮や髪のケアに対する意識も客単価に反映する。
新しいメニューは、信頼とその後の本人の判断を積み重ねることでつくり上げられてくるという。
プロの仕事を目指す
1人ひとり異なる年齢・環境・ヘアにかけられる予算は違う。その人の状況に合わせたデザインをすることも、プロの美容師として必要なことだという。
④来店周期
髪の毛には賞味期限や消費期限がある
髪の毛は伸びる素材のため、賞味期限や消費期限がある。
今日提案するヘアがいつまでキープできるか、また、どれくらいの期間キープできるヘアなのかを伝える必要がある。
また、その場だけではない、次回もしくはシーズンごとの提案、ショートから髪の毛を伸ばしたいなど1年〜2年をかけた長期のデザインも提案する必要があるのだ。
帰る時に必ず予約を入れてもらう
2〜3カ月先まで埋まっている八木岡さんの予約は、ネット予約ではなく、お帰りの際に必ず予約を入れてもらうシステム。
お客さまに予約を合わせてもらえる状況をつくりあげることもプロの仕事だという。
⑤均等な予約
受け身だけではプロの仕事の継続は実現しない
「受け身だけではプロの仕事の継続は実現しない」と断言する八木岡さん。
美容師側が積極的にお客さまに提案していく。
ネット予約が主流の時代でも、こうしたお客さまとの関係をつくり上げていくことが大切だ。
自分のキャパよりもニーズが上回っていること
自分のキャパよりもニーズが上回っていることが均等な予約を実現するという。
お客さまを断る経験も何度かないと、なかなかお客さまに合わせてはもらえない。
明日、その先が読める仕事を実現するーーそれがプロの仕事だと八木岡さんは語る。