7月1日発売のNEXT LEADER8月号の特集は「業務効率化」。美容室の生産性を高めるために欠かせない業務効率化。その一方で行き過ぎた効率化は社内コミュニケーションや顧客との関係性を阻害してしまう可能性もあります。何をなくし、何を残すのか? パフォーマンス重視時代を生き抜くための業務効率化のノウハウを取材しました。
【編集部の取材ウラ話】
この数年、人時生産性を幾度となく特集してきた月刊NEXT LEADERですが、その実現には業務効率化が必要になります。
約3年間のコロナ禍で、動画教育、オンライン会議、社内情報共有、ECなど、さまざまなことがデジタル化されて確かに利便性は高まったのですが、一方でアナログじゃないといけないものも見えてきたように思います。
例えば顧客やスタッフとのコミュニケーションの深さ。美容室が人対人のビジネスである限り、こうした部分の効率化が行き過ぎてしまうと逆効果になってしまう危険性があります。社内行事を積極的に行ったり、顧客との1対1の時間を無理に削らないサロンが増えているのもこうした背景があるからでしょう。
とはいえ、業務効率化などの取り組みでサロンの生産性を上げていかないことには、働き方改革や給与アップは推し進められません。業務効率化のコツは、すべての業務を洗い出して仕分けし「ムリ、ムダ、ムラ」を排除していくこと。
今回の解説ページでは、店舗やバックオフィスで行われている作業を4つのグループに分類し、効率化の重要性を区分けしてみました。ぜひ参考にしてみてください!
重要度別! サロン効率化のススメ
①重要度大×緊急度大
「すぐにやらないと経営のリスクがある業務」
・クレーム対応
・設備の故障などのトラブル
・スタッフが起こしたトラブル対応
・災害、事故への対処
・突発的な人員の不足
→→→効率化は困難!
②重要度大×緊急度小
「ビジネスの根幹となり将来に関わる業務」
・営業で提供する技術プロセス
・カラー剤の準備など、技術のための準備
・接客やアドバイス
・SNSの更新
・技術教育、練習会
→→→できれば効率化!
③重要度小×緊急度大
「定期的な業務」
・掃除、洗濯などのルーティンワーク
・在庫管理や発注
・精算や申請などの事務作業
・SNSでの情報収集
・朝礼、終礼
→→→効率化を進める!
④重要度小×緊急度小
「将来につながらないムダな業務」
・形骸化したミーティング
・何もしない手待ち時間
・スタッフ同士の雑談
・ものを探す時間
・ヒマ潰しのためのネット閲覧
→→→なくすことも検討!
あと、先月この編集後記で触れましたが、5月末に韓国視察ツアーに行ってきました!韓国のMZ世代・3サロンによるパーマセミナー、JENNY HOUSEやJUNO ACADEMYなどの見学、韓国ヘアトレンドの発信源・CHAHONGセミナーなど、盛りだくさんな2日間。参加していただいた皆さんの熱量も高く、本当に刺激になりました。
ツアーの合間に韓国のトップサロン・JUNO HAIRのカン・ソンユン代表とジョン・オク常務に、コロナ禍以降の韓国におけるマネジメントの変化を取材してきました。ツアーレポートと一緒にそちらも掲載しているので、ぜひ読んでみてください!
以上、現場からでした。
<今月のコンテンツ>
・立体的に効果を発揮するスモールDX(ORIGAMI/徳島県徳島市)
・アプリの軸にあるのはアナログな精神(ALBUM/東京・渋谷)
・選択と集中で経営効率を高める(㈱レボル/埼玉県川口市)
・美容室のAI活用と未来(森越道大/SENJYU代表、一般社団法人デジタルサロン協会事務局長)
・韓国視察ツアーレポート K-BEAUTYから学ぶ
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