【韓国 最旬メンズヘア②】俳優風ワンホンショートのつくり方【網紅】

【韓国 最旬メンズヘア②】俳優風ワンホンショートのつくり方【網紅】

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写真:佐野一樹

「韓国ヘア」はもはやトレンドではなく定番化、そしてどんどん細分化の流れが起きています。

その流れは女性のヘアスタイルだけでなく、メンズスタイルも同様。

前回から続いて2回目の韓国最旬メンズスタイルは「俳優風ワンホンショート」のつくり方。前回の記事はこちらから見られます!

今回もまたご紹介してくださるのはALBUM新宿 トップスタイリストJulianさん!韓国・中国ヘアカルチャーに詳しく、今回は「ワンホン風ショート」の提案をしてくださっています!

「ワンホン」とは??

女性のヘアスタイルやアパレルなど、「ワンホン」というキーワードを目にする機会が増えました。今回も julianさんにそんなヘアにまつわるトレンド事情を聞いてみました!

ーーまずはワンホンってなんでしょうか?

Julianさん

中国のインフルエンサーたちのことです。
SNSを主に活躍の場にしていて、メイクやヘアコンテンツなどを発信していますね。
経済効果も絶大で、10分間のライブ配信で●億円売り上げた、みたいな話もよく聞きます。
トレンドはワンホンから生み出されている、と言っても過言ではないです!

ーー前回見せていただいた韓国アイドル系とワンホン風ヘアの違いってどんなところにありますか?

Julianさん

これはあくまで主観ですが、
ワンホンのメンズは韓国風より「色気」や「ムード」を意識されている気がします。
イメージとしては、ワンホンの女性の横にいる男性(笑)。
ダークトーンで細身のスーツ・ネクタイなどファッション自体がクールな印象で、メイクもしていたりしますね。

アイドルヘアの場合、ヘアカラーもさまざまな色が使われていますが、ワンホンはブロンド・ダークトーンが多く、ヘアは毛流れが大ぶりなイメージがありますね。

↑Julianさんが推すワンホンヘアの一例

ーーなるほど。毛流れの大きさやメイクによってムード感が出るのですね。

Julianさん

そうですね。

例えばメイクなどもツヤを重視する韓国風に対し、ワンホンはマット感のある肌質を重視しています。そこに赤系のリップをしっかりのせているイメージですね。韓国風に比べて、ワンホンはより「つくり込み感=メリハリ」がある印象です。
韓国にもこのワンホンカルチャーが浸透してきていて、特に今回紹介するメンズヘアにはメリハリというイメージで取り入れてみました!

ーーなるほど! 今回も楽しみにしています〜!

一旦ここまでのポイントをまとめてみましょう!

ワンホン風メンズスタイルのポイント

●ヘアだけでなくトータルバランスでの「色気」「ムード」のある雰囲気
(例:ダークトーンのヘア、ファッション、陶器っぽい肌質、赤系リップ)

●ヘアでいうと、メリハリがあるカットベースにウェット系のスタイリング


最旬ヘア②俳優風ワンホンショートのつくり方

では、韓国俳優風に見える「ワンホンショート」の技術を教えていただきましょう!

Before

2カ月前にフロントにカラーを入れており、伸ばしっぱなしの状態。毛量多めで直毛なモデルさん。

【ワンホン風ポイント】サイドの刈り上げ〜サイドのカット

1.フェイスラインのカドの位置にウエイトを設定。高すぎると伸びた時に広がりやすいため、だいたいこのあたりの位置に設定
2.電動バリカンを使い、もみあげ側から先ほど設定した位置に向かって刈り上げていく
3.サイドのラインを設定。前下がりになるように設定する

【ワンホン風のポイント】サイドから耳後ろにかけてのくびれをつくる

1.先ほど設定したラインでサイドをカットしたのち、耳後ろにつなぐ。ここがくびれになるので、レイヤーを入れる
2.Julianさんの場合、同時にセニングをしながら整えていく。ここである程度耳後ろの重さを取り除き、なじみが良くなるよう毛先をぼかす
3.切り収め。バックセクションの重さを取り除いた。このあと、逆サイドも同様にカット

Beforeとの比較がこちら。バックセクションのネープ周りがしっかりとくびれて、サイドからバックにかけてのフィット感も生まれました。

ムードを出すバングのカット

1.分け目をつくり、ヘビーパート側でガイドを設定。根元を上るのでやや長めに設定しておく
2.鼻先につくったガイドに合わせて切り進める
3.毛先1〜2cmにハサミを入れ、毛を動かしやすいよう束感をつくる

毛量調整〜うなじのケア

1.毛先をなじませる
2.表面以外の、中に溜まっている箇所のパネルをとり、中間〜毛先にかけてセニングを入れ、なじませる。表面を取ると長さが変わるのでNG
3.うなじの毛をバリカンで整える

カットAfter

切り上がり。既にかっこいい。

毛流れ命のスタイリング

1.パネル中間から毛流れをつくるためにバックサイドにかけてアイロンを通す
2.フロントも中間から同様にアイロンを入れる
↑アイロンを入れる方向のイメージ
3.ムースを出す量はこれくらい
4.全体にムースを乗せて、アイロンでつけた毛流れの方向に手で揉み込む
5.細かい毛流れは指でつまんで整える

仕上がり

ウエットなスタイリングでムードのある仕上がりに

スタイルのポイントまとめ

ーー前回と比べてよりタイトな仕上がりになりましたね! ポイントはどんな点にありますか?

Julianさん

くびれですね!
毛量が多めのモデルさんだったので、特にたまりやすい耳後ろなどの調整が重要かなと思います。
あとはサイドの刈り上げは、伸びてきて横に膨らまないような位置にウエイトを置いているところがポイントです。

ーースタイリングにもポイントはありますか?

Julianさん

アイロンは中間から入れるところでしょうか。
毛束をつくっていくようなスタイリングだと根元から入れる場合もあるのですが、「毛流れ系」はドライの時点で根元を立ち上げておくので、あまり触ると潰れてしまうんです。
お客さまにも中間から入れてみてください、とお伝えしています。

ーー確かに、コツをつかんだら根元から入れるよりハードルが低そうです!Julianさん、ありがとうございました〜!


まとめ

●ベースカットで耳後ろ〜バックセクションの重さをとってくびれをつくる

●アイロンワークは毛流れ命!

●根元を潰さないよう中間からアイロンを入れる

Julian(ALBUM新宿店) / トップスタイリスト
Profile
Julian(ALBUM新宿店)

トップスタイリスト

じゅりあん/1993 年生まれ。仙台ヘアメイク専門学校卒業。2016 年にALBUMに入社。現在、ALBUM SHINJUKUトップスタイリスト。台湾 ×日本のミックスで K-POP 好きなこともあり、トレンド感のある中韓 mix ヘアや色気のある韓国風メンズヘア、ハイトーンヘアを得意とする。 Instagramでは主に韓国風メンズスタイル を発信するほか、自身の韓国ファッションも紹介。

ボブログ編集部
執筆者
ボブログ編集部

成長し続ける美容師のための髪書房ウェブメディア『ボブログ』。これまでにないスピードで変革する時代に必要な情報【パラダイムシフトの芽】をいち早く見つけ、掘り下げ、新しい常識を提案します。

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