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「インスタグラムは海外向けに始めてまだ2年ほどですが、日本からも多くの反応をいただけるのは純粋に嬉しいです。画面越しに憧れていた日本のトッププレイヤーたちが自分をフォローしてくれたのは、大きな励みになっています」
そう語るのは、中国から世界へカットとスタイリングを発信し、爆発的な支持を得ているKK(クアンクアン)さん。14歳で美容の道に進み、技術と発信の双方をストイックに磨き続けた彼は、28歳にして300サロンを指導する技術顧問としての顔も持つ。プレイヤーの枠を超え、日本の美容師からも注目を集める次世代の教育者。その思考回路に迫った。
小紅書(RED):605982402 1997年に美容師家系で生まれる。14歳から家業を手伝い、16歳で廈門(アモイ)のトップサロン「发逸轩(ファーイーシュエン)」に入社。18歳で独立すると同時にアカデミーに通い、20歳で講師としてのキャリアもスタート。現在は自身のアカデミー「K-style(ケースタイル)」の講師として、中国国内で6つの大手ブランド(計300店舗)の顧問を務めるほか、上海で4店舗を展開するヘアサロン「心艺造型(シンイー・ヘア)」の共同代表を担う。マレーシア、シンガポールなどのアジア圏でヘアショーやセミナーで活躍する。
2400万再生の正体。
KKさんがSNSで発信する技術は、インスタグラムの1本のリール動画だけで“2400万再生・140万いいね”という規格外の反響を集めることもある。実際に見かけたりフォローしている人も多いかもしれない。
「今はレイヤー時代なので、ハイレイヤーを中心に発信していますが、僕自身、最初はカラーやコテを使ったスタイリングに特化していました。「kakimoto arms」の岩上晴美さんの上海セミナーでハイライトを学んだり、日本の影響も大きかったです。中国でも様々な技術に『kakimoto arms』の岩上晴美さんの上海セミナーでハイライトを学んだり、日本の影響も大きかったですね。中国にもいろんな技術に特化した講師がいますが、コテを使ったスタイリングが得意な人はまだ少ない。だからか、美容師だけでなくヘアメイクの方からの質問も多いですね」
レイヤーカット&スタイリングの技術動画は再生数2400万越え
KKさんが講師としてのキャリアをスタートしたのは20歳の時。18歳で自分のサロンを立ち上げると同時にアカデミーに通い、卒業と同時に講師として誘われた。サロンは譲り、技術を磨き続けながら講師1本で活動をはじめる。
「当時はサスーンカットをはじめ、いくつもの上海で有名なアカデミーでカットを勉強しました。アイロンスタイリングはスクールで教えてもらえませんが、インスタグラムで韓国や日本のスタイルを探しては真似て、同じアカデミーのいろんな人の意見を聞いたりして。ハイレイヤーはアイロンスタイリングと組み合わせたバリエーションが豊富なので、今でもその頃の経験がベースになっていますね」
カットやアイロン以外にブローのテクニックも発信している。中国ではトップにボリューム感のあるスタイルが人気だ
発信力が加速させた、講師としてのプレゼンス
KKさんは2019年からSNSの研究や撮影もはじめ、どんな作品を出したらバズるのか、どうしたらフォロワーが増えるのか、独学でトライ&エラーを繰り返した。徐々にその反響が強くなるにつれ、引く手あまたの講師として存在感を強めていく。
「コロナ禍を経て、中国でもオンライン教育が一気に加速しました。作品さえ認められれば誰でも講師になれる。今でも素晴らしい技術を持つ先達はたくさんいますが、SNSで発信していなければ、今の若い世代たちにはその存在すら届かないんです。僕はちょうどその世代に近く、講師としての経験も積んでいた。そのタイミングの重なりが結果に繋がったと思います」
現にKKさんのインスタグラムは2023年から投稿を開始し、2年ほどで約20万フォロワーまで成長。動画は編集だけで長い時は4時間をかけて90秒に収め、国内外向けに6つのSNSで発信する。KKさんのセミナーではSNSのテクニックについても教えている。
「セミナーは基本3日間で1セット。レングス別に4〜5人のモデルを使い、カットで1スタイル、アイロンスタイリングは2パターンをレクチャーします。技術はもちろんですが、撮影も重要。カメラとスマートフォンの使い分けから、SNSで反響の大きいレタッチ、AIを使って作業を効率化する方法まで、僕が持っているものは全部教えています」

彼のセミナー相場は1日あたり約2万元(約45万円)。年間の仕事の8割は固定で、複数の大手サロンと契約し300以上のサロンで技術顧問やSNSのフィードバックを担う。国外でもアジア圏を中心としたセミナーで多忙を極めるが、それでもサロンワークを時間は死守するという。
「ビジネスとして考えれば、一度に多くの人に伝えられる講師の方が効率的です。でも、僕はサロンワークを絶対にやめません。今は月に20人から30人ほどですが、現場に立たないと教育者として限界がくると思っています。技術だけで数年は人気を保てても、自分自身が進化し続けなければ、いずれ飽きられます。サロンワークを通して、お客さまの感覚やトレンドを肌で感じ続ける。それが教育の質を保つための絶対条件なんです」
マルチに進化する次世代リーダーの野望
現在は講師としての活動のほかにも、経営者としての顔も持つ。マルチな活躍を見せる、次世代の講師に次の展望を聞いた。
「これからのことは、大きく分けて3つあります。1つ目は教育者として長く走り続けること。2つ目は上海で経営するサロンをもっと大きくすること。3つ目はメイクです。ヘアメイクさんの生徒が最近増えているので、自分ももっとメイクを研究して新しいビジネスに繋げられたらと思っています。あと日本でのセミナー。これは僕のずっと叶えたい夢。これを入れたら4つですね(笑)」
