日本、中国、韓国、台湾。1170名の同志が国境を越えて刺激を共有し、感性でつながった旅。
ロレアルでは昨年10月28日~31日に「ロレアルインセンティブツアーelevate SEOUL」を開催。アジア各国の顧客を韓国へ招き、同社だから提供できるゴージャスな夢舞台で参加者のモチベーションを“エレベイト(昇華)”させた。

各国の内わけは日本65名、中国960名、韓国120名、台湾25名。終日繰り広げられたアジア美容の祭典は、多彩なプログラムが用意された。
まず、午前のビジネスエデュケーションでは日韓ブランドサロンや韓国の百貨店ディレクターが登壇。中でも日本を代表して出演したkakimoto arms・村松亜子さんのスピーチは、顧客に衝撃を与えた。よく「過去の常識は未来の非常識」と言うが、長年にわたり同サロンが体現してきたアップデートの数々がつまびらかにされた。

4名のビューティイノベーターが、今と未来のインサイトを解き明かした。

技術とホスピタリティが共存する極上のサロン体験とは
村松亜子/kakimoto arms
日本を代表してスピーチしたのはkakimoto arms取締役の村松さん。同サロンが長年にわたって積み重ねてきたVALORIZATION(価値化)を明かした。
サロンが感じる懸念は、お客にとって最大の価値
たとえば「施術時間がかかると高価格」、その結果「来店頻度が減り売上減少」。と一般のサロンは考えがちだが、同サロンはハイライトの100枚ホイルや、グレイブランドカラーで革新を確信に変えた。
極上のホスピタリティにマニュアルは不要
「我々は富士山の頂上をめざすのだ。でも登る道はみんなそれぞれで良い」(創業者・柿本榮三)。同サロンのホスピタリティを象徴する哲学だ。極上のおもてなしとは、金太郎飴では叶えられない。体験を通じた考える力が生み出すのだ。

世界のJUNOをつくった4大ルール
カン・ユンソン/JUNO HAIR
国内182店舗、スタッフ3600人。韓国NO.1ブランドサロンであるJUNO HAIR。カン代表は成功の秘訣を①教育➁データ主義③サービスの品質管理④持続成長する組織文化と明かした。

IT大国・韓国発 AIの怖さと魅力
ペク・スンシク/SOONSIKI HAIR
韓国美容界をヘアデザインでけん引してきたスンシク氏は、テクノロジーに切り込んだ。「これからはAIでサロンを検索する時代。AIを超える創造的価値を提供できないと生き残れない」

「特別な自分へ」ニーズをくすぐれ
ユン・ジヨン/新世界グループ
韓国の高級百貨店・新世界(シンセゲ)でラグジュアリーディレクターを務めるユン氏は「SNS時代のお客さまは自分が一番大事。その存在感を表出させられるハイレベルの個人体験が必須」と語った。

午後からは韓国サロンのヘアショーと技術展示が行われた。K-POPアイドルが通うサロンが登場し、エリア別の韓国ヘア・テイスト分類をはじめ、世界をリードする美容大国のメソッドを披露した。

今一口に韓国ヘアと言っても、テイストはエリアで異なる

エリア別韓国ヘアのトレンド詳解(パク・ジェヒ他/Comme Nana)
Comme Nanaは日本で例えると東京・表参道にあたるソウル・チョンダムドンの人気サロン。パク代表らは同チョンダムドン、ホンデ(前衛的な若者に人気の街)、ソンス(POP-UPの聖地と言われる注目エリア)、ハンナム(ハイセンスな大人の街)とエリア別で韓国ヘアを深堀りした。


アイドルに憧れて相当数の日本人が通うという人気2サロンの妙技を公開。

メンズアイドルの髪技とは舞台裏の魔術師が魅せた
ムジン/COMMUNE
BTSをはじめ、名だたる芸能人のヘアスタイルを担当することで知られるムジン氏は、メンズヘアの技術展示を。「今のトレンドはラフで自然なテクスチャー、最近はデザインポイントを絞り込んだスタイルが人気」。加えて、コンサートのバックステージで使う頭のサイズを小さく見せる小技も披露した。

K-POP聖地サロンのフォワードウエーブ
ユン・ソハ/KITTS
KITTSは昨年末の紅白歌合戦にも出演したaespaなどK-POPの中でもガールズグループを顧客に抱えるサロン。ユン氏は「アイドルの髪は踊っても崩れない、かつ顔を小さく見せるボリューム感をどう出すか?」と独自のスタイリングをレクチャー。髪のパサつきを抑えるベースづくりが重要とのこと。
顧客からひときわ大きな拍手が送られたのはロレアルが開催するコンテスト・スタイル&カラートロフィの世界大会出場者たちによるランウェイ。世界へ挑む卓越した技と感性が会場の一体感を強めた。

日本代表のクリエイティビティに会場の視線が集まる。

世界一をめざす者たちの鳥肌!ランウェイ
コンテスト開始は1954年!世界で最も歴史あるコンテストと言われる「スタイル&カラートロフィ」。ステージには日本と中国の国内予選を突破し、昨年11月の世界大会へ臨むチームらが登壇。

2025年の世界統一テーマは「Elevate Classics」。最先端のアバンギャルドな芸術性で、時代を超えた創作の探求を掲げた。中でも日本予選を制した細畑久寿さん、坂口綾菜さん(kakimoto arms)の作品は最注目。ジャパニーズモダンなデザインで観客の心を掴んだ。

当日に仕込みをする細畑さん(写真左)と坂口さん(同右)。作品テーマは「和心(わしん)」。「和」と「心」という日本の心が世界に通用するのではないか?と着想を得た。和の要素がクラシックな日本髪に寄り過ぎないようフォルムやヘアカラーを意識して創作したとのこと。
その後はコミュニケーションパーティが催された。各国トレンドの違いなど、言語の壁を乗り越えた活発な情報交換で関係を育んだ。

異文化交流は、海外ツアーの醍醐味だ。

ロレアルカラーを身にまとい国際交流で盛り上がる
セミナー&ヘアショー後は、会場を隣のマリナパークへ移して日本、韓国、台湾参加者によるパーティを実施した。ドレスコードはロレアル社のコーポレートカラーであるブラック(ワンポイントも有り)。「アンニョンハセヨ」「ニーハオ」。雄大な漢江と高層ビルが織りなす好対照な夜景をバックに親交を深めた。

日本人参加者の感想と感動。
VISAGE
会社に感謝、ロレアルに感謝
初海外でした!私はレセプショニストですが、さまざまな国の方の考え方に接する機会をいただき、貴重な経験ができました。会社にもロレアル様にも感謝です。
Lapis
フォローしている韓国美容師の技♡
韓国好きで、年3~4回は訪韓しています。とくに、仕事で来ると同業者の技術を見られ、成長の機会をいただけてありがたいです。イベントはとてもリアルに感じられました。
サロン・ド・ボーテ・グレース
カラートロフィ、最高!
全てのプログラムに大満足ですが、強いてあげるならカラートロフィです。他国の刺激的なクリエーションに「負けたくない」と気持ちに火がつきました。
ALBUM
韓国トレンドは、未来を示唆
初韓国でした!昨年のパリツアーも素晴らしかったですが、今回のようにアジアの皆さんと交流できたのも新たな刺激になりました。未来に思いを馳せる日になりました。
Lond
日本も負けていられない
感想を単刀直入に言えば「本当に来て良かった」。とくに、カンさんの仕組みづくりと情熱に感化されました。弊社も、よりグローバルに展開していこうと自問自答します。
ASCH
HOWよりWHYだ
「富士山の登り方はたくさんある」(柿本榮三さん/村松さんコメント)、「10年後の姿は今の私」(カンさん)。大事なのは、やり方より目標。韓国で教育のあり方を再確認できました。
日本はゲームやアニメ、マンガ、そして美容など世界に誇るコンテンツを数多く有している。これらの資産が他国との協業を通じて再生産され、新たなビジネスモデルや展開の仕組みが生まれつつある。たとえば昨年末、ライセンスビジネスで、韓国のサロンの暖簾とヘアスタイルを前面に押し出した日本のサロンの出店が続いているように。
私たちはこのチャンスをもっと生かすべきだろう。日本、中国、韓国、台湾・・・・。これからは「メイド・イン・ジャパン」にこだわらず「メイド・バイ・ジャパン」の視点に切り替え、多様性と多元性で未来を切り拓く。グローバルに展開するロレアルならではの問いかけだ。


水光ツヤ髪が、瞬時に花ひらく
ヨーロッパで先行発売されるやいなや、瞬く間に熱狂的な支持を集めた新ヘアケアシリーズ「グロスアブソリュ」が日本上陸。
「輝くツヤを手に入れたいけれど、重さやベタつきは避けたい」「軽やかな仕上がりにしたいけれど、広がりやうねりは抑えたい」お客が抱えるジレンマに、ロレアルが一切の妥協なく開発した次世代のヘアケア。核となるのは、ケラスターゼ独自の「水光ドロップテクノロジー」。オイルを軸に、シャンプー、トリートメント、ヘアマスク、ヘアミルクの展開は今春のマストバイだ。


ついに今春発売!注目のオイルを先行体験
ツアーのラストは。すでに欧州や韓国では発売され爆発的に売れている「ケラスターゼ グロスアブソリュ」を実体験。参加者は同商材ならではの高光沢な軽量オイルの凄みを実感した。
- 執筆者
- 中尾信一
