ヘアバーム部門も“ロア”が圧巻 香りの価値提供が深化|ベスト店販2025
編集部では都内90サロンを対象に「2025年に最も売れた店販商品」についてアンケート調査を実施した。今年は計7部門でトップ3と来年注目のピックアップアイテムを紹介する。今回は「ヘアバーム」部門の結果発表を行う。
photo:佐野一樹

ここ数年で一気に定番アイテムとなったヘアバーム。今年からヘアバーム部門を新設し、店販商品のトップ3を発表する。1位はジェイドジャパンの『ロア ザ バーム(LOA THE BALM)』がヘアオイル部門に続き連覇。ヘアだけでなく、ボディケアや練り香水としても使えるアイテムとして新しい地位を築き上げた。2位はリンクの『リンクオリジナルメーカーズ(LINC ORIGINAL MAKERS)』、3位はOの『O SKIN & HAIR』といずれも独自の世界観でパッケージやブランディングイメージが統一されたアイテムが上位にランクインした。
以下に人気の理由やサロンの取り組み、編集部が注目するピックアップ製品を紹介する。なお、プライベートブランドは対象外とし、価格は編集部調べ。

ロア ザ バーム ネロリスモークティ

体温と同等の36度から溶け出し、触れた瞬間にとろけだす生バーム。ヘアオイルと同様、時間経過による酸化が起こりにくく、香りが約6時間持続する。ネロリスモークティ”はネロリの華やかさとベルガモット・レモンのシトラスの香りから、時間が経つとともにクローブやアンバーなどのスモーキーな香り、ローズなどのフローラルの香りに変化する。
アンケートの回答では香りを支持する声が圧倒的に多く、「お気に入りの香りを1日中まとえるので、次回の購入にもつながりやすい」という回答も。ヘアだけでなく、ボディケア、ネイルケア、練り香水としても使える万能さも人気の理由だ。

ヘアバーム No.997

オリーブ油を主成分とし、ベタつきがなくウェット&ドライのちょうど良い質感をキープ。“No,997”は甘酸っぱく、フレッシュなフルーティノートが魅力的。ゼラニウムとスズランの香り、サンダルウッドの木々の香りが漂う。
アンケートでは、「香りが良い」「テクスチャーが柔らかくて使いやすい」「洗面台に置いておきたいデザイン」など、香り以外の支持も目立った。フラッグシップショップを8店舗構える認知度の高さと、贈る側も贈られる側も心地良いギフト需要の高さも、支持される理由の1つと言える。

オー・バーム

冬は固まらず、夏は溶けない、肌で馴染む生バーム。肌や髪を柔らかくする効果があり、水分保持効果の持続性にも優れるシアバターは、ヘア・リップ・ハンドを中心にマルチに使える。ヘアはポイント使いに向き、束感とボリューム調整、表面の細かい髪を抑える。
アンケートの回答では、「程良いセット力と保湿感のバランスが良く、パーマスタイルに使いやすい」「ツヤツヤになりすぎないのが良い」など、質感や持ちの良さを挙げる声も目立った。

OW BYE TORI(オーバイトーリ)
ヴェロアメルト バーム

2025年10月にミルボンからリリースされたたばかりの新ブランド。「ヴェロアメルト バーム」はヒマワリ種子ロウの天然ワックス成分配合で、手のひらでとろけてオイルのように塗布できるバーム。根元からつけてもベタつかず、レングス問わずに束感とツヤをキープする。
アンケートの回答では、「香りが良い、伸びが良く固まらない」など、香りと使用感のどちらも支持する声が目立った。

“全身に使える”から“香り”の価値へ
「ヘアスタイリング後もそのままハンドケアとして使える」という切り口から広がったヘアバームは、今や全身に使えるのが当たり前に。ここ数年は使用範囲のお得感以上に、“香り”や“好きな香りをまとう時間そのもの”に価値を感じるユーザーの定番アイテムとなった。香りのラインナップも増え、サロン専売品・コスメショップで購入できるブランドともに独自の世界観を展開している。
バームが固まりやすい冬場でも柔らかいテクスチャーを保つバームや、自宅に置いてあるだけでQOLが上がるガラス瓶パッケージなど、使用シーンを喚起するプロモーションとの相乗効果で、2026年も幅広い年代から支持されそうだ。
次回はメンズ部門を発表する。

