スカルプ部門は“投資型ケア”が上位に 高い期待に効果実感で応える|ベスト店販2025

スカルプ部門は“投資型ケア”が上位に 高い期待に効果実感で応える|ベスト店販2025

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編集部では都内90サロンを対象に「2025年に最も売れた店販商品」についてアンケート調査を実施した。今年は計7部門でトップ3を紹介する。今回は新設の「スカルプ」部門の結果発表を行う。

photo:佐野一樹

頭皮の汗やムレが気になる夏に限らず、近年は季節を問わずスカルプケアへの関心が高まっている。薄毛対策にとどまらず、「美しい髪は健やかな頭皮から生まれる」という考え方が広まり、頭皮環境を整えることがヘアデザインの土台として捉えられるようになった。今年はスカルプ部門を新設し、スカルプケアの店販商品のトップ3を発表する。

1位はミルボン『オージュア(Aujua)』から、地肌用美容液の“プレセディア インテンシブ パーフェクター”。2位は資生堂プロフェッショナル『SUBLIMIC(サブリミック)』の育毛エッセンス、“アデノバイタル スカルプ パワーショット”。3位はデミ コスメティクス『デミドゥ(DEMI DO)』のスカルプシャンプー“スカルプシャンプー タイプMS”がそれぞれランクインした。

以下に人気の理由やサロンの取り組み、編集部が注目するピックアップ製品を紹介する。なお、プライベートブランドは対象外とし、価格は編集部調べ。

プレセディア インテンシブ パーフェクター
プレセディア インテンシブ パーフェクター(100mL/1万1000円)ミルボン/美容室専売品

分け目やつむじの目立ちが気になる地肌を健やかに整える、スプレータイプのアウトバス用地肌美容液。髪を保護し、弾力を与えるトウキ根エキスとモウソウチクたけのこ皮エキスを配合。地肌を整えながら髪を保護し、ハリ・コシのある根元の立ち上がりをサポートする。

アンケートでは「根元の立ち上がりや発毛効果を実感する声が多かった」「新領域の育毛アプローチとして提案しやすい」といった回答が寄せられた。1万円超えの高価格帯ながら、ブランドへの信頼感も後押しし、価値の高さとしてポジティブに伝わっている。

サブリミック
アデノバイタル スカルプ パワーショット
アデノバイタル スカルプ パワーショット(120mL/8580円)

エイジングケアライン「アデノバイタル」の医薬部外品の育毛エッセンス。毛乳頭へ直接作用して発毛を促進する、資生堂独自成分のアデノシンをはじめとするコアパワライジングテクノロジーを搭載し、ハリ・コシ、ボリューム感のある髪へと育てる。

アンケートの回答では「医薬部外品なので、抜け毛や薄毛といった深い悩みに対して、根拠を持って提案できる」といった声が多く、エイジング悩みが顕在化した層への説得力が支持を集めた。

スカルプシャンプー タイプMS
スカルプシャンプー タイプMS(左から590mL/6380円、300mL/3960円)

スカルプ部門で唯一、シャンプーでランクインした「デミドゥ」。デミ コスメティクスの基礎研究と医師監修の知見を組み合わせ、“地肌投資”を通して髪の土台からアプローチするスカルプケアブランドだ。そのベースとなる医薬部外品のシャンプーには、肌質に合わせた有効成分に加え独自成分の「ルートアクティブ」「キープアクティブ」を配合。混合肌用の“スカルプシャンプー タイプMS”にはシルク由来の洗浄成分を採用し、地肌にうるおいを与えながら洗いあげる。

アンケートでは、「スカルプ系なのにキシキシしない」「医薬部外品で医師監修など信頼感のあるブランドだったから」などの声があった。

スカルプは“対策”から投資へ

スカルプケアはヘアデザインやエイジングケアの土台として捉えられ始め、“攻めの美容投資”になりつつある。実際に薄毛対策だけを見ても、ホットペッパービューティーアカデミーが初めて推計した市場規模は5000億円を超え、2025年の女性の薄毛対策費は月平均3472円と、前年から+922円(+36%)と大きく伸長。悩みが現れる前から予防やメンテナンスとして、スカルプケアにお金をかける層も増えている。

サロン専売品に限らずドラッグストアやバラエティーショップで手軽に購入できるアイテムも増えている。スカルプケアの裾野が広がる一方で、今回選ばれたのはいずれもランニングコストが高い製品たちだ。悩みが深いテーマだけに、価格に見合う効果実感を得やすいことが提案を後押しし、顧客の高い期待にも応えた。

次回はレディーススタイリング部門を発表する。

木村 麗音
執筆者
木村 麗音

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