ヘアオイル部門は「ロア ザ オイル」が連覇 注目ブランドが出そろう|ベスト店販2025
編集部では都内90サロンを対象に「2025年に最も売れた店販商品」についてアンケート調査を実施した。今年は計7部門でトップ3と2026年注目のピックアップアイテムを紹介する。今回は「ヘアオイル」部門の結果発表を行う。
photo:佐野一樹

スタイリング部門は「ヘアオイル」「ヘアバーム」「メンズ」の3カテゴリに分けて発表する。
1位はジェイドジャパンの『ロア ザ オイル(LOA THE OIL)』が昨年の「レディーススタイリング部門」から続いて連覇。入れ替わりの激しい同部門において、引き続き強い存在感を放っている。2位はb-exが昨年4月に発売した『メゾンオルキデ(Maison Orchidée)』が早くもランクイン。3位はpadのスタイリングブランド『1DK』が初のトップ3入りを果たした。
以下に人気の理由やサロンの取り組み、編集部が注目するピックアップ製品を紹介する。なお、プライベートブランドは対象外とし、価格は編集部調べ。

ノワール

時間経過による酸化が起こりにくく、香りが約6時間持続するパフュームオイルとして昨年に続き支持を集めた。“ノワール”は格式のあるアロマティックな香りが特徴で、寒くなる冬にかけて人気が高まる。アンケートでは「香りがいい」という回答が圧倒的に多く、「顧客のファッションに合わせて、豊富な香りの中から提案している」といった声も寄せられた。モードで洗練されたブランドビジュアルも相まって、香りにこだわるヘアオイルが数多く並ぶなかで確かな地位を築いている。

グロスオイル

髪だけでなく体にも使えるマルチオイルとして、汎用性の高さが評価された“グロスオイル”。香り・ツヤ・使いやすさのバランスがよく、日常のケアからスタイリングまで幅広く活躍する。フローラルからムスクへと移ろう香りも支持を集め、「お出かけ前に使いたいオイル」として選ばれている。アンケートでは「質感と香りのどちらも良い」「カールの持ちがよく、セット力もあって使いやすい」といった声があった。

スタイリングオイル

2023年11月に発売した1DKのスタイリングオイル。レイヤーなど軽さや動きが求められるデザインにもなじむよう、やや軽めのテクスチャーを採用し自然な束感を演出する。スタイリングのメインとしてはもちろん、ベースメイクのように質感の土台づくりとして使える点も評価された。アンケートでは、「パッケージが今のムードに合っていて、手に取りやすい価格設定も魅力」「軽くて扱いやすく、髪の質感をデザインしやすい」といった声があった。

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1DK
スタイリングモイスチャライザー

近年、ヘアケア発想のスタイリング剤が増える一方で、その仕上がりは似たようになりがちだ。ヘアケア寄りのアイテムはスタイリング力や持続力が物足りず、反対にスタイリングを主軸にすると油分が多くなり、重さやベタつきが出やすい。そうした中、その中間にある「スタイリングモイスチャライザー」が、2025年11月に1DKから発売された。
“モイスチャライザー(保湿剤)”という名前のとおり、スタイリング剤でもヘアミルクでもない新カテゴリのプロダクトは、クリームタイプとして珍しいヒマシ油をキー成分に配合。うるおいは残しつつも重さやべたつきを抑え、ヘアデザインの新しい質感表現を可能にする。毛髪保護成分のポリリジン10やダメージ毛の強度を高める1DK PLEX※などを配合し、洗い流さないトリートメント(アウトバス)としてケア要素も両立させた。
「作り込みすぎないナチュラルなニュアンスを演出できる点が特徴」と語る〈vacilando〉(ヴァシランド)代表の細井豊さんに使い心地を聞いた。
細井 豊
ドライとウェットの中間にあるニュアンスが出せるので、オイルやバームとは違うこなれた質感をつくりたいときに使っています。
単品はもちろん、「1DK リペアオイル」との併用も気に入っています。完全ドライの状態でオイルをワンプッシュ全体になじませ、「スタイリングモイスチャライザー」を毛先中心に2プッシュ。根元には束感がありつつ毛先はつくり込みすぎない、外国人のようなニュアンスです。
ウェットに仕上げなくても写真映えもするし、サロン帰りでも崩れにくい。他のスタイリング剤にはない質感だと思います。

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※ジマレイン酸シスタミン

独自の体験価値を築くブランドが上位へ
ヘアオイル部門は、香り・質感・使いどころが明確なアイテムが上位に並んだ。なかでも「ロア ザ オイル」は香りそのものを価値として確立し、10月にはハンドウォッシュを発売するなどブランド展開を加速している。
ヘアオイルは飽和したカテゴリーと思われがちだが、今回のトップ3はいずれも近年登場したブランドで世代交代の兆しが感じられる。現代のヘアデザインにマッチするテクスチャーなど機能性に加え、ドレッサーに置きたくなるパッケージや世界観も人気の理由だ。美容師やユーザーがコスメやアクセサリーと合わせておしゃれに発信した投稿も多く、ブランド側のビジュアル展開と相まって、“髪を整える”以上の体験として価値を築いたブランドが支持を集めた。
次回はヘアバーム部門を発表する。
- 執筆者
- 木村 麗音
- Twitter : @kamishobo
- Instagram : @bobstagram_kamishobo
