「マイクロトレンド発見隊」は、SNSでじわじわ話題になっている小さな流行=“マイクロトレンド”をいち早く紹介する連載企画。
第2回目は「ボディジュエリー」。キラキラのラメが特長で、肌を直接デコレーションできる最新のボディアートとして注目を浴びています!今回はいち早くサロンにボディジュエリーを取り入れ、SNSで発信を続ける〈DaB MUUT〉のMYUさんに話を伺い、実際の施術やコツやサロンで活用できるヒントを探ります!


1996年の福岡県出身。DaB(ダブ)に新卒で入社。2015年にボディジュエリーを始める。現在サロンワークと並行して耳つぼ・ボディジュエリーをメニューとして取り入れ、サロンで唯一の存在となっている。

ラメが肌に密着していて不思議!
「ボディジュエリー」ってなんですか?

肌に直接ラメを乗せて、デコレーションできる短期間のボディアート!持続期間はデザインや大きさによって変わりますが、2週間ほど。肌の露出が多い夏にぴったりで、イベント前にされる方も多いですね!

どんなデザインが人気ですか?

王道なのはリボンや蝶。あとは、キャラクターや推しグループのロゴも人気です。私は絵も描くので、”MYUオリジナルデザイン”としてリボンを推しメニューにしています!ラメも200種類以上あるので、組み合わせは無限大です!
実際にやってみた!

施術の流れを見せてください!

デザインが決まったら、まず専用の転写液で肌に転写して、グルーで型取ります。ここが仕上がりに差がでるパートで、2つの技術を使い分けていきます。輪郭をはっきり出すエッジと、色が自然に移り変わるように見せるグラデーションです。凸凹だとラメのノリがまばらになってしまい、持続期間にも影響がでます。技術自体はシンプルなのですが、とても繊細な技術が必要なんです。

もしかして・・・
資格が無いとできない?

必須ではないですが、取ればクオリティに圧倒的な差をつけられます。工程はシンプルなのですが、繊細な技術なんです。試験内容も筆記・実技の両方をしっかり勉強しないと取るのは難しい。
ちなみに私が取ったのは10年前。偶然、専門学校の担任がボディージュエリー協会に携わっていたので、学校のカリキュラムに組み込まれていました。授業として扱われるほど、技術が本格的です。
また、メニュー化してすぐ認定講師の資格も取りにいきました!今後トレンドの熱が高まったときに、経験を活かして講師として教える側に回る予定です。
ブームの火付け役は常に先回り

改めてはじめた理由が気になります!

去年の夏頃、ヘアメイクの現場でひらめきました!当時、タトゥシールの上からラメを乗せて、デコレーションしていました。ですが、「自分だったらデザイン自体にラメが乗せられる!」と、10年前に取った資格を思い出したんです。そこから『ファッションとしてのボディジュエリー』とインスタグラムやTikTokで打ち出し、メニュー化まで進められました。
始めた当初は認知が低かったですが、お客さまの反応がとても良かったんです。それを見てたオーナーが「どんどんやってよ!」と前向きに応援してくれたのもあって、徐々に予約幅を増やしていきました。

サロンワークとのバランスは?


ホットペッパーのメニューに組み込んでいて、カットやカラーのついでだけでなく、単品で予約される方も多いです。もともと耳つぼジュエリーを先にしていたので、ペースは変わらずに出来ています。夏のピーク時は1日埋まるときもありますが、セットで注文される方も多いです。

最後に・・・トレンドの見つけ方を教えてください!

常に見つける先はサロンワークでの会話や、ヘアメイクの現場で思いつくことが多いです!その後の市場リサーチも欠かせません。そして、もし自分が最初の1人だったら途中でもいいので、SNSに載せる。とにかく「私はここに目つけている」と発信する速度が大事だと思います。

ボディジュエリーは、繊細な技術が求められるアートな一面もあり、習得には時間と費用がかかります。ですが、一度習得できれば強い味方に。たとえば夏はボディジュエリー、秋冬は耳つぼジュエリーといったように使い分けて、サロンワークの繫忙期や閑散期とうまく組み合わせられることもできます。資格を習得し、自己表現の質をあげる一手として、活用できるはず。

- 執筆者
- ozawa
大阪府出身。大阪文化服装学院スタイリスト学科を卒業し、大阪モード学園美容学科通信コ―スで美容師免許を取得。
- Twitter : @kamishobo
- Instagram : @bobstagram_kamishobo
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