

ここ数年の主流となっていたツイストスパイラルやセンターパートのブームが落ち着いて、「現在、トレンドになりつつあるのはショートの“フェザーパーマ”」。そう話すのは、メンズパーマ市場を牽引してきたゴールド〈GOALD〉の佐藤拓弥さん。このスタイルは羽のように軽く、動きの出やすい質感が特徴。そして、メンズ”らしさ”に欠かせないのは適度なレイヤーと毛先のズレ感。これが幅広い層に支持される理由だ。今回は佐藤さんが考えるメンズヘアの新潮流に迫る。

進化した毛流れは"ゆるさ"がカギ


ツイストスパイラルやセンターパートから派生した「フェザーパーマ」は、学生から社会人まで世代を選ばないのが魅力。毛先の束感を強調すれば若い印象を与え、毛流れを活かせば落ち着きがでる。休日のおしゃれ感からビジネスの清潔感まで、どちらも欲張れる万能ヘア。他のパーマスタイルと比べて、セットが簡単なので、ラフにかっこよく決まるのもお客さまに人気の理由です。



前髪は軽さを持たせながら、立ち上がらせるために少し長めに。2枚目の点線部がサイドを切る際のガイドとなるので、必ず残します。


フェザーパーマは軽さが命です。スタイリングをした際に毛先のズレを楽しみたいので、このカドはつなげず残す。(2枚目参照)つなげると均一な長さになり、少し古いスタイルになってしまいます。


【レシピ】
● 1 液:システアミン配合のカーリング料 pH7.0:システアミン配合のカーリング料 pH9.0=1:1
※使用ブランド:
COAR CAREMOVE MOIST(コア ケアムーブ モイスト)、COAR
CAREMOVE ACTIVE(コア ケアムーブ アクティブ)
● 2 液:CARE MOVE SECOND Br(ケアムーブ セカンド ブロム)
【プロセス】
● 1 液つけ巻き後、10~15 分放置→中間水洗→2 液塗布、4 分放置→ロッドアウト



正面から見た際に、前髪が立ち上がった立体感のあるスタイルになるので、横のボリュームを抑えるのが重要です。ピンカールはボリュームを抑えて、ミドルサイドとアンダーサイドの馴染みを良くしてくれます。



ペーパーで根元から毛先までゆるいCカールをつけるのがフェザーパーマ。サイドにかかる髪は、ボリュームを抑えてバック方向へ流します。正面から見ると前髪の立ち上がりに視線が集まり、縦長のシルエットが強調されます。


このスタイルは前髪の“立ち上げ“が最も大切です。毛先のカールはバック方向と馴染ませます。そのため、顔周りと比べて強めに1.5回転のリバース巻きで変化をつけます。 ※顔周りは1回転


カットでトップ部分は短めに設定したので、動きが出やすい状態です。ここでは、センターから後頭部にかけて台形をイメージして、ボリュームを抑えるように1回転で巻きます。



頭はオーバー・ミドル・アンダーで傾斜や髪の生え方が異なるので、ボリューム調整の見極めが大切です。前髪を立ち上げ、トップは収まり良く台形シルエットを意識します。ピンカールで巻いたことによってツーブロック部分と馴染みが良く、自然な毛流れで軽やかになります。


フェザーパーマは「軽さ=空気の含ませ方」です。自然な毛流れをキープするため、バック方向へ乾かします。ワックスは根元でなく毛先を中心につけ、ほぐしながら整えるのがポイント。レイヤーの重なりを意識し、毛先を置くようなイメージで整えます。


IMAGE CUT

スタイリング次第で雰囲気が変わるのもフェザーパーマが支持される理由です。

ツイストスパイラルのようなリッジ強めパーマから、「フェザーパーマ」のようなラフに決まるスタイルに移行してきています。今っぽさを表現するには、入れすぎないレイヤーカットとボリュームを調整したパーマが欠かせません。一般的にレディースのヘアトレンドは1年遅れてメンズに流れてくるので、アンテナを張ってメンズトレンドを先取りしてみましょう!

- 執筆者
- ozawa
大阪府出身。大阪文化服装学院スタイリスト学科を卒業し、大阪モード学園美容学科通信コ―スで美容師免許を取得。
- Twitter : @kamishobo
- Instagram : @bobstagram_kamishobo
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