ついに始動! COA全国グループサロン構想〈前編 〜COALESSコンサルサロン編〜〉

ついに始動! COA全国グループサロン構想〈前編 〜COALESSコンサルサロン編〜〉

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写真:MISUMI

2月1日、COAのグループサロン「COALESS kyoto(コアレス京都)」が京都の四条河原町にオープンした。

COAにとって関西エリア初の出店となるCOALESSは、直営店でもFCサロンでもない。コンサルサロンとしての出店となった。

コンサルサロンを出店した理由やCOALESS kyotoの今後の展望、COAの全国グループサロン構想について聞いた。

話を聞いたのは「COALESS kyoto」の代表と「COA」本部のメンバー。左からCOA 商材責任者の関口遥平、COAグループサロン事業責任者の髙橋英昇、COALESS kyoto 代表の井口 賢、COA 代表の青木大地、COAグループサロン事業副責任者の谷田部流青。


COAグループサロン構想とは?

青木大地

COAをグループ化したいという構想は、COAの立ち上げ時からイメージしていました。

異なるブランドサロンが手を取り合って組織化することで、もう1つ先のフェーズに行ける姿を独立前から見ていたので、美容室経営は一個人ではスケールしないと感じていて。

英昇(髙橋)は、「こういうことやりたい!」と伝えると形にするのがうまくて早い。すぐ行動する情熱的な男なんです(笑)。それで英昇を中心に「COAグループサロン構想」がスタートしました。

髙橋英昇

セミナー活動を通して全国の美容師から相談を受けたり悩みを共有するうちに、“もっとブランディング化を図りたい”と考える美容師さんと一緒に、夢を形にしたいと考えるようになりました。

それで1年くらい前ですかね、代表の青木と小西に「COA(コア)」「COA PLUS(コアプラス)」「COALESS(コアレス)」3つの構想を提案しました。

髙橋英昇

3つのブランドの違いは規模感。COAは直営店のみで運営し、COA PLUSは直営店とFC、COALESSはコンサルサロンの棲み分けです。

COA PLUSは、直営店として3年目を迎える千葉店の成功例がすでにあり、今年COA PLUSから初のFC出店を予定しています。

※3月中旬頃、『ボブログ』で「COA全国グループサロン構想【後編】」を公開予定

COAグループサロンサポートサービス

今夏にオープン予定のFCサロンはロイヤリティ契約となるが、コンサルサロン「COALESS」はロイヤリティは発生しない。コンサル費用の月額10万で、以下のサービスを受けることができる。

①出店サポート (担当:青木大地)
物件取得/初期費用ディスカウント/内装会社紹介/内装レイアウト・図面相談可 ※仲介手数料無料の物件もあり

②集客ブランディングサポート(担当:髙橋英昇・谷田部流青)
SNS細分化マーケティング/コンテンツ作り込みやプロフィール/店舗のアカウント/ホットペッパーSEO対策/ページの作り込み/ワード対策など

③教育サポート (担当:髙橋英昇・谷田部流青)
技術セミナー/SNSセミナー/VRカリキュラム(追加料金) 
※VR機材は購入、IT導入補助金推奨

④製品サポート (担当:関口遥平)
COAオリジナル商材の使い方レクチャー、スターターキット提案、商材ディスカウントあり

⑤経営サポート(担当:青木大地)
月次決算書管理や助成金申請のサポート/業界の最新情報やトレンド共有など

⑥求人サポート(担当:COA、three)
threeと協働で行っているVR教育/リクルートイベントなど

小さくスタートできるのが
コンサルサロンのメリット

髙橋英昇

僕たちはFC展開を増やしたいのではなく、志を同じくする美容師さんと近い温度感で一緒にサロンをつくっていきたいと考えているんです。

だからコンサルサロンでは代表がどうしたいかに耳を傾け、僕たちはこれまでのCOAの成功例をもとに情報を伝えることに徹底。

コンサルサロンでは細かいルールはほとんどなく、たとえばメニュー料金もCOAの事例は伝えますが、決定するのは各代表です。

青木大地

グループサロンを全国に数多く出店したいわけじゃなく、良い出会いがあったときに組む。一緒にいて楽しいか、幸せかどうかがCOAでは最も大事。

コンサルサロンのメリットは、最小限のリスクでスタートできること。

人材育成を通してともに成長する段階がすごく貴重だと考えていて。COALESSで目指すブランディングができてから、次のFCの段階に進むのが理想系です。

COALESS
始まりは“追っかけ”から

COALESS kyotoの代表となったのは、滋賀県東近江市で「LucxiA(ラクシア)」1店舗を経営する井口 賢さん。

2年ほど前、COAのセミナーに参加して美容師としての価値観が大きく変わったという。

プロフィール

井口 賢 /
Profile
井口 賢

1983年12月15日生まれ。滋賀県出身。琵琶湖ビューティ美容専門学校卒業後、滋賀県のサロンに就職。中国のチンタオで約3年美容師として働く。帰国後、滋賀県1店舗を経て、2018年にLucxiA(ラクシア)をオープン。現在は個人事業主としてLucxiAを運営しつつ、2025年2月1日にCOAグループとしてコンサルサロン「COALESS kyoto」をオープン。

井口 賢

美容師としてモヤモヤしていた時期にCOAのセミナーに参加しました。

セミナー講師の小西恭平代表、青木大地代表、高橋英昇さんに出会い、「なんて楽しそうに美容を語るんだ!」とものすごい衝撃を受けたんです。

そこから関西だけでなく、東京や名古屋のあらゆるCOAセミナーに参加して、顔を覚えてもらうところから始めて。

もちろんCOAグループ構想のことは知らなかったので、当時は単にCOAの追っかけですね(笑)。

2024年の夏頃、英昇さんからCOAのグループサロンの計画を聞いて、事業計画書をつくって代表陣にプレゼンしました。

サロン名は「COA」を使用しなくて良いと言われていたのですが、僕から「COALESS」にしたいことをプレゼンし、賛同いただいた形です

COALESS 事業計画書

井口さんプレゼン時の事業計画書。COAのグループメンバーとしての想いや収支計画まで、15ページに渡り細かく記載されている。
青木大地

僕らからしたら「COALESS」は思い入れのある名前。

COAのオープン準備期間にお客さまを呼んでいたモール型サロンの屋号が「COALESS」で、さらに「Coalesce(コアレス)」には「合体する」という意味もあります。まさに目指すCOAグループサロンの形そのもの。

さらに今開発中のシザーズの素材も「コアレス」という名前の素材なんですよ(笑)。

COAサポートサービスの魅力とは?

── 前述の6つのサポートのうち、特に魅力的だと感じたサポートは何でしたか?

井口 賢

1番の魅力は「こういう空間に一緒にいられること」ですね。

もちろん集客力の安心感は大きいですし、出店サポートや製品サポートも資金的なメリットも大きく、求人面でもすでに効果が出始めています。

手厚いサポートが充実していますが、僕にとっての1番のメリットは、COAの皆さんと創り上げていく過程や未来を話し合う空間に居させてもらうこと。

事業計画のプレゼンでも、「この先の人生で、一生COAを語り続けるのが僕の夢」だとお伝えしました。

だいぶ愛が大きいですが(笑)、日々のリアルミーティングや電話、LINEでのやり取りが成長の糧になっているのは間違いないです。

僕1人ではなく、COAの仲間と井口さんがつながって、それぞれ役割を分担しながら未来計画を1つひとつクリアしている段階ですね。

みんなでやった方が絶対に盛り上がる! それがCOAらしいやり方だと思っています。

集客ブランディングサポート担当/谷田部流青
「COAブランディングを集客サイトで活用」

谷田部流青

物件探しや教育など全体を把握しながら、メインで僕が担当しているのは「集客ブランディングサポート」です。

ホットペッパービューティーでCOA本体のスタッフやヘアスタイル写真をCOALESS kyotoと連動させ、COAのブランディング力をCOALESSでも活用してもらえるよう務めています。

最初はCOAのセミナーに受講者として来てくれていた井口さんですが、途中から主催者側になっていて(笑)。どんどん打ち解けて出店までのケースがつくれたので、グループサロン1人目の成功事例として背中を見せていただける存在になってくださると思います。

製品サポート担当/関口遥平
「誰がやってもCOAクオリティ」

関口遥平

COAオリジナル商材はスタッフがみんなで使っていて自信があるものだから、グループサロンの皆さんとも一緒に使いたいと考え、3つのスターターキット(5万円・10万円・15万円)を準備しました。

現在COAオリジナル商材は5掛けで提供できています。中でもイチオシはレブリン酸を使用したオリジナルのCOAトリートメント。

カットやスタイリングだけでなく、COAではすべての技術のクオリティが高いこと、そして誰がやってもCOAクオリティに仕上がる使い方を伝えていきたいですね。

3人に1人はオーダーするCOAトリートメント。左から、「KERA-1」「KERA-2」「LEV-3」「EL-4」の4ステップでケアする。2月20日にはホームケアサイズもリリース。


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目標設定ナシ。
あるのは“ともに描く未来”

──昨年12月には、スタイリストの平均売上が515万円となったCOA。グループサロンの売上目標はどう設定していますか?

髙橋英昇

数字的な目標は全く設定していません。

現在COAの生産性は100万〜150万あり、その目安を伝えてはいますが、あくまでも情報として伝えているだけ。

COAと関わってくれた人たちが幸せになってくれればいい。それだけなんです。

青木大地

COAでは本部のスタッフにも目標金額を掲げたりしていません。無理な予約も禁止しています。

コンサルサロンにも1人ひとりに「どうなりたいか?」をヒヤリングして、幸せな形を話し合いながらやっていくのが、今回のCOAグループサロン構想の特徴だと思いますね。

──最後にCOAグループサロン構想が目指す未来を教えてください。

髙橋英昇

単に経営のノウハウを伝えるだけじゃなく、物件の取得まで一緒にやったり、スタッフ教育を議論したり、同志としての関係を築けていて。

夢を一緒に見て、プロセスをともに考えて、1つひとつ実現していくことがお互いにとって幸せなことだと考えています。

いまの美容師さんに必要な要素は『技術力×発信力』。

ここを磨き上げていくことで美容師としての本質が高まっていくと感じています。

ともに成長し、高め合いましょう!

青木大地

ありがたいことに事業が広がって、COAだけではできないこともたくさん出てきました。井口さんがいるから西日本で新しい取り組みができると感じています。

西日本の会社からのご依頼も増えているので、全国の仲間と新しいことにもチャレンジしていきたいですね。

距離は離れていても、全国に仲間がいるのは本当に幸せなこと。これからの僕たちの展開にご期待ください!

「後編」は3月中旬頃公開予定。COA初のFCサロン展開が明らかに!

YAHAGI
執筆者
YAHAGI

ほぼ毎日WEB記事、ときどき単行本。

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