K-ビューティの熱源へ!韓国の熱気に、触れて宿る3日間。
本場のK-ビューティを体感する3日間が始まった。髪書房が主催する「BOB韓国ツアー」には、全国から約50名の美容師が参加。目指すのは、最前線の現場で技術を学び、人とつながり、新しいインスピレーションを手に入れること。
現地で感じた熱量とともに、その3日間を振り返る。
開催:2024.10.28 - 30
イラスト:an
DAY 1
革命児ハヌンと漢江(ハンガン)の夜
最初の舞台は、カンナムにあるスタイリッシュなスタジオ。まずはオリエンテーションで韓国の基礎知識を共有し、参加者同士の自己紹介。全国から集まった美容師たちとともに、K-ビューティの入口へ。
登場したのは、インスタフォロワー100万人を超える韓国ヘアの革命児、ハヌンさん。
ブローやコテのスタイリングから、こだわりのツール選びまで、彼のレクチャーはまさに目からウロコ。技術の一つひとつに説得力があり、メンバーみんなが「この場で吸収したい!」と、使っていた道具までチェックする熱気ぶり!参加者をモデルに、顔周りのカット技術も披露してくれた。
夜は一転してリラックスムード。漢江に浮かぶ人工島で韓国のインフルエンサー美容師たちと交流パーティ。河川風景をバックに、「コンベ!(乾杯)」。写真を撮る人、美容談義で盛り上がる人、それぞれの形で夜を満喫していた。
DAY 2
〈CHAHONG〉で韓国ヘアの源流に触れる
2日目の主役は、韓国ヘアのパイオニア・チャホンさん。28店舗(ツアー当時)を展開する彼女の名を冠したサロン〈CHAHONG(チャホン)〉の旗艦店を舞台に、特別講演が行われた。
ホテルのフロントを思わせる高級感あふれるレセプション、有機的な曲線を多用した空間デザインまでが美容そのもの。チャホンさんは教育にも力を入れており、ここから多くの才能が育っているという。高い視座から語られるセミナーは、ブランディングのノウハウに加えマネージメントに役立つ具体的なヒントも満載だった。
〈JUNO〉圧巻の
スタイリストデビューショー
自由時間あと夕方からは、170店舗を超える韓国最大級のサロン〈JUNO HAIR(ジュノヘアー)〉によるスタイリストデビューショーに参加。約4000人を集めて行われる美容師としての「成人式」は、そのスケール感にただただ感嘆。その華やかさと迫力には、ここで働く人たちの誇りが映り込んでいるようだった。
DAY 3
学びの殿堂で未来を描く
早くも最終日、ツアーメンバーは昨夜の衝撃を胸に〈JUNO ACADEMY(ジュノアカデミー)〉を訪れた。昨夜見た〈JUNO HAIR〉の圧巻のデビューショーを支える教育の場であり、地下3階・地上8階の巨大な施設だ。アジア初のヴィダル・サスーン・メンバースクールとしても知られ、まさに韓国美容界の「学びの殿堂」といえる。
今回の講師はアカデミーのクリエイティブディレクター、イム・ヨングンさん。無重力を活かした韓流パーマ「ゼログラウェーブ」のデモンストレーションが行われ、日本ではあまり見かけない技術に参加者全員が釘付けになった。
また会う日まで!アンニョン!
この3日間で得られたのは、技術や知識だけではない。「美容師としての未来をどう描くか」という新しい視点も手にした。韓国の最前線から、日本の美容界に新たな風を吹き込む予感がした3日間。次はJ-ビューティが世界を沸かす番だ。
- 執筆者
- 木村 麗音
日本美容専門学校を卒業後、都内ヘアサロンを経てキャリア転換。少年ジャンプ編集部で3年編集アシスタントを務める。その後、髪書房に入社しウェブメディア「ボブログ」の編集およびメディアマーケティングを担当。
- Twitter : @kamishobo
- Instagram : @bobstagram_kamishobo