韓国カルチャーが世界的に広まっている今、
韓国風のヘアデザインはもはやブームではなく”定番”になりつつあります。
特に、人気作となったドラマの女優やアイドルたちのメイクやヘアトレンドは常に移り変わり、常にトレンドが生まれていきます。
そんな韓国カルチャーの発信源であるソウル特別市・狎鴎亭(アックジョン)にお店を構えるハ ヌン(HA NEUNG)さんが来日!
ハ ヌンさんは現在Instagramのフォロワー67.7万人(3月末時点)。女性らしいスタイルづくりの名手として韓国だけでなく、日本でもセミナー活動を行ったり、ブラシやダッカールの開発なども手がけています。
この記事は、そんな韓国ヘアのトレンドセッター・ハ ヌンさんが提案する
・今季おすすめカラーとデザインキーワード3つ
・韓国ヘアトレンド
についてご紹介します!
※この記事はウエラプロフェッショナルとのタイアップです。
今季おすすめデザインのキーワード3
キーワード1:エメラルドブルー(에메랄드 블루)
Before_After
Before
After
スタイルのデザインポイント
- 透け感と肌なじみを両立するブルー+グレー
- フロント重め×バック軽めの「タンバルモリ 」デザイン
- 表面の波巻き仕上げでボリューム感アップ
僕が個人的に今季おすすめしたいのがブルー。ただ、彩度が高すぎると頭だけ浮いてしまうので、コレストンパーフェクト+の「プラチナレジェンド」をベースにしたブルーグレーの色味は、肌をきれいに見せてくれてなじみも良いのでおすすめです!
今回は、最近おすすめの「タンバルモリ 」スタイルに合わせてボリューム感のあるデザインに仕上げてみました。
ヘアカラーの技術プロセス、そしてハヌンさんの真骨頂である女性らしいスタイリング動画はこちらから!
RECIPE
【前処理】ウエラプレックスNO.1ボンド
【ブリーチ】ウエラブリーチ ノンダスト※(ox6%)
【ヘアカラー(毛先)】6/8(インディゴ):9/81(プラチナレジェンド)=2:1(AC2 %)
【ヘアカラー(全体)】6/8:8/81=2:1(ox3 %)
※過硫酸塩配合の製品でかぶれたことのある方には絶対に使用しないでください。
キーワード2:ヴィンテージピンク(빈티지 핑크)
Before_After
Before
After
スタイルデザインのポイント
・アジア人の肌に合うアッシュ+ピンク
・逆毛を利用したデザインカラーでつくる自然な立体感
・「ヨシンモリ」スタイリングでつくる華やかなシルエット
日本でいう「くすみ」という言葉は韓国では「ヴィンテージ」という言葉で表現したりします。
日本でくすみカラーがトレンドのように、韓国でもヴィンテージ感のある、柔らかな色表現が人気です。
マゼンタと一緒にプラチナレジェンドを使用し、彩度を落ち着かせて肌になじむように表現してみました。今回は逆毛を立てて根元から毛先にかけて自然な立体感をつくっています。
ヘアカラーの技術プロセス、ヨシンモリスタイルのスタイリング動画はこちらから!
RECIPE
【前処理】ウエラプレックスNO.1ボンド
【ブリーチ】ウエラブリーチ ノンダスト※(ox6%)
【デザインカラー】8/5(マゼンタ):10/95(ヴェールマゼンタ)=1:1(AC2 %)
【ベースカラー】10/95:9/81(プラチナレジェンド)=3:1(ox3 %)
※過硫酸塩配合の製品でかぶれたことのある方には絶対に使用しないでください。
キーワード3:サイドバング ×タンバルモリ (사이드뱅×단발머리)
韓国女性はロングヘアの方が多いですが、感度の高い女性たちにおすすめしているのが「タンバルモリ 」と「サイドバング 」を合わせた写真のようなスタイル。
ぱつっとラインのあるカットデザインと、バングによって色気のある雰囲気をつくれるので幅広い女性におすすめです。
再現性が高く、お客さま自身も扱いやすいのがポイントですね!
韓国ヘアやハヌンさんについて、さらに深掘り!
ハヌンさんに、トレンド以外のこと、ヘアの再現性ポイントや未来のことなどをインタビューしました。
──日本でも韓国ヘアが定番になっていますが、日本で再現する場合に何かポイントはありますか?
僕も韓国で日本人のお客さまを担当することがありますが、基本的には特にアプローチは変えていません。
ですが、毛が細くてクセのある人がいらっしゃった場合には、薬剤選定やカットのバランスで調整しますね。
韓国はパーマ文化なので、細い毛の方にはパーマでボリュームをつくることが多いですが、
パーマでなくても僕がプロデュースしたブラシをつかって根元のボリュームをつくることもできますよ!
詳しくはぜひ「エメラルドブルー」の動画のスタイリング部分を見てみてください★
──日本人の美容師さんがつくる韓国ヘアと、ご自身がつくるヘアには違いはありますか?
根元に対するアプローチですね。
根元のボリューム感を重視して、小顔に見えるように僕は意識してつくっています。
あとは、アウトラインの印象も異なる気がします。
まとめると、
日本=ボリュームも量もあるイメージ
韓国=表面にレイヤーを入れてフェイスラインは軽い
というイメージがありますね。
──次々と素敵なスタイルを生み出すハヌンさんのデザインインスピレーションの源は?
お客さまですね。僕自身はトレンドを引っ張るリーダータイプではないと思って います。お客さまの施術経験を積み重ねて、トレンドをいか に等身大に表現できるのか追求してきました。
──今後の展望はどんな風に考えていますか?
以前、日本でお会いしたとある社長さんから「夕張メロン」の話を聞きました。
夕張メロンは3万円ほどするものもあるようですね。
その社長さんは「死ぬ前に夕張メロンを食べて死にたい」と言っていたのですが、
もし、死ぬ前に時間があったら「僕にカットしてほしい」と思ってもらえるような美容師になることが夢です。
日本にも将来お店を出したいと考えていますよ! 日本の皆さんとお会いできる日を楽しみにしています!
- Profile
- ハ ヌン(HA NEUNG)
(HAUM/SEOUL)
韓国ソウル特別市のオシャレな高級エリア、狎鴎亭(アックジョン)ロデオ通りに位置するHAUM(ハウム)の代表 。1988年にソウルで生まれ、職業軍人を経て美容師に。パーマ技術を武器にサロンワーク、世界各国で商材やヘアブラシといった商品開発やセミナー講師を 勤めている。サロンには日本人客も多く来店する。趣味はストイックな筋トレ。
- Instagram : @haum_h