この秋冬はビターな気分。〈hodos〉が提案するトレンドヘアカラー

この秋冬はビターな気分。〈hodos〉が提案するトレンドヘアカラー

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photo:吉楽洋平

秋が深まりつつある今、おしゃれな人が集まるサロンではどんなヘアカラーが人気なのか。

今回は、〈hodos〉の新鋭スタイリスト2人に聞いたヘアカラーのリアルトレンド速報をお届けします。

(左)misaboo(みさぶー)/東京都出身。国際文化理容美容専門学校卒業。都内サロンに3年間勤めた後、2023年6月〈hodos〉に入社。
(右)ANNA(あんな)/長野県出身。松本理容美容専門学校卒業後。都内2サロンを経て、2024年5月〈hodos〉に入社。

misabooさんはホワイト系やオフブラックなど振り切った明度のヘアカラー、ANNAさんはマイルドなニュアンスカラーと、同じサロン内でも得意分野が異なる2人。

そんな2人がこの秋冬、共通で推しているのがクールさを感じるビターな色み。

テイスト違いの2つのビターな秋冬カラーを見せてもらった。


春夏から人気のオレンジヘアは、この秋冬も人気継続中。やわらかな質感のピンク系オレンジから、深みのあるオレンジへとニュアンスを変えるだけで一気に今年の秋冬モードに。

ポイントは「深みのあるオレンジに黄色を加えるカラーレシピ」とANNAさん。黄色をミックスすることで日本人の肌色に馴染み、光が当たると輝きを放つ髪色になる。



今季は「赤みを受け入れるシーズン」と話すのはmisabooさん。秋冬定番のブラウンカラーも寒色に寄せるのではなく、メラニン色素を残したようなほのかな赤みを感じさせるのが新鮮。

黒髪や金髪を楽しんできたお客さまには、インナーカラーを組み合わせるなどデザイン性を効かせたカラーデザインの提案もおすすめ。



ビフォア:
暖色系ベージュが褪色した8レベルのベージュカラー。ブリーチベース。

レシピ:
アジアンカラー 10オレンジ:イエロー11 =1:1+2剤3% (使用ブランド:アジアンカラー、クオルシア)

イエロー(使用ブランド:カラーミューズ)


── 秋冬のオレンジカラーのポイントは?

ANNA:この秋冬はどこかクールさやボーイッシュさを感じさせる色みに可愛さを見出しています。カジュアルな雰囲気になりやすいオレンジですが、ベースのブラウンみ少し残したり、ブラウンみを加えたりして深みを出すと秋冬っぽい落ち着いた雰囲気に持っていけます。

秋は今回のヘアカラーのように、黄色みを強めに。冬が深まる頃には赤みを強く出したり、トーンを落としたオレンジカラーを提案をしていきたいです。


── イエローを大胆に使ったレシピですが、この狙いは?

ANNA:イエローは出にくい色なので大胆に入れるくらいで、ちょうど良く存在感を発揮してくれます。

イエローをミックスすると、光が当たった髪がキラッと輝いて見えるんです。黄色みが入ると肌馴染みも良くなるので、誰もが挑戦しやすい秋色カラーになっています。


── ビターオレンジはどんなヘアデザインと相性が良さそう?

ANNA:レングスに関係なくおすすめですが、カットデザインは少し攻めたほうがカラーとのバランスが良いと思います。

今回は耳後ろが切りっぱなしのワンレングス。耳横から顔まわりにかけてをマッシュラインでカットしたスタイルです。あえて顔に髪がかかるようにカットして、甘めの顔立ちにスパイスを効かせました。


ビフォア:
オフブラックが少し褪色した状態。

レシピ:
ベース/
コレストンパーフェクト プラス 14/00(ウエラ)+2剤6%

ヴェールグレイ6/91:マットM4:シエナ10 =2:1+10%+2剤2.8% (使用ブランド:コレストンパーフェクト プラス、ファイバープレックス ボンドカラー、アドミオ)

デザインカラー/
インディゴ (使用ブランド:ロコル)


── 秋冬のブラウンカラーのポイントは?

misaboo:秋に入ってから、マットな質感にメラニン色素を思わせる赤みが混ざったブラウンを希望する人が増えています。今までは赤みを打ち消すことが定番でしたが、今シーズンは日本人の髪に本来ある赤みを受け入れて、楽しむターン。

今回はアッシュ系のブラウンで赤みを抑え、きれいな発色のオレンジブラウンを加えてマットな質感と赤みのバランスを整えました。

寒色に飽きている人も多いので、赤みを生かした色みの提案は新鮮に感じてもらえると思います。


── カラーデザインについて教えてください。

misaboo:「ブラウンはぼやける」というイメージを持っている方も多いので、顔の輪郭を縁取るように前髪の毛先と顔まわりにグリーン系に見えるポイントカラーを入れました。

顔まわりは左右アシンメトリーに入れ、髪を動かした時の見え方の変化を楽しめるようにしています。

これまで黒や金などのヘアカラーを楽しんできた方にとって、ワントーンのブラウンカラーは物足りなさを感じてしまうもの。デザインカラーと組み合わせた提案はおすすめです。

また、ナチュラルな印象になり過ぎないためには明るくしすぎないのもポイント。

今回の仕上がりは7レベルくらい。トップの方は透明感を、毛先の方はダークに見えるように毛量調節で明るさの見え方をコントロールしています。


── ビターブラウンはどんなヘアデザインと相性が良さそう?

misaboo:今回のようなボブはもちろん、ミディアムレングスにも提案しています。ミディアムレングスもスタイルがぼやけやすいので、デザインカラーでコントラストを効かせて、今シーズンのブラウンを楽しんでいただいています。


いつもの秋冬とは違う、今年だけの秋冬カラーを楽しんで!

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執筆者
mackey

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