ハサミを持たずに学ぶ新しいカット本!キーワードは‟フォルムメイク”
SNSや予約サイトにはヘアスタイルの写真があふれ、カウンセリングの際に「この髪型にしてください」と写真を見せてオーダーされることも多いと思います。
みなさんは、ヘアスタイルの写真を見てその通りに仕上げることはできるでしょうか?
カリキュラムに合格し、ベーシックはクリアしたけどカットに苦手意識のある人、学んだ技術をサロンワークでどう使っていいかわからないといった人にぜひ読んでもらいたい‟新時代のカット本”をご紹介します!
カットの上達に大切なのは「構造を見抜く力」
たとえば、次の写真を見てください。
このヘアスタイルの通りにカットしたい場合、どこをどのように見て、理解する必要があるのでしょうか?
それを教えてくれるのは、sut[愛知・名古屋]代表の住吉望さん。美容業界でもめずらしいカット専門のオンラインサロン「住吉カット塾」を主宰する今注目の人気のカット講師で、1400名が受講し支持を集めています。
それには、ヘアスタイルの「構造」を読み取り、頭の中で展開図を描く力が必要です!
頭の中で展開図を描く力。カットが苦手な人は、展開図を描くといわれると「難しい!」と思い敬遠しそうですが…… カットがうまくなるのに、必ず展開図って必要ですか? 切り方をマスターするだけではダメなのですか?
切り方をマスターするだけだと、残念ながらさまざまなスタイルを切り分けることはできません。サロンワークではお客さまのご要望に合わせて「デザインする力」が必要です。
たくさんの受講生の方とお会いしてきましたが、カットで伸び悩みを感じる人が苦手とするのは、シェープやパネルワークといった「技術」ではなく、頭の中で構造を読み解く「デザインを見抜く力」だということがわかりました。この2つはまったく別のスキルなんです!
なるほど、たくさん練習してベーシックをマスターしたのに、サロンワークになるとカットに自信が持てないという悩みが生まれるわけですね。
そうなんです。カットを武器にしデザインでお客さまの心をつかむには‟切る練習”だけでなく、この‟見る目を鍛える練習”が必要なんですよ。
そこで僕のオンラインサロンでは、この「デザインを見抜き組み立てる力=フォルムメイク」にフォーカスして、徹底的にシンプルに理論家しました。
‟カット専門”の人気オンラインサロン講師が61スタイルを赤ペン解説!
この理論をまとめたのが、3月14日に発売する『フォルムメイクの赤ペンドリル』。
- ハサミを持たずに60スタイルをマスター フォルムメイクの赤ペンドリル
- カットを武器に集客したい人必読!
‟手”を動かす前に鍛える‟スタイル読解”のトレーニングブック
SNSや予約サイトで「自分のウリ」を打ち出すべき時代。美髪メニューやヘアカラーほどわかりやすくはないけれど、カットで支持されたい! カットを武器にしたい!と、改めてベーシックを学び直す人が増えているという。
そんな人に、ウイッグを切り始める前にぜひ読んでほしいのがこちらの新刊!
では、実際に住吉さんの理論ではどのように理論化しているのでしょうか? 先ほどの写真から構造を読み解いていくプロセスを見せてもらいましょう。
まずこんなふうに、写真に毛流れや毛先の位置、ウエイトを描き込んでみてください!
デザインの特長を読み解いていくと、このスタイルは次のようなことがわかります。
- 丸みのある柔らかいフォルムでウエイトが高い位置にある
- 前髪は短くサイドにつながっていて、顔周りにはレイヤーが入っている
- ウエイトラインは、バックは前下がり、フロントは前上がり。やや立ち上がって動きもついている。
このスタイルで重要なポイントは、顔周りのハイレイヤーの印象で、バック~サイドまでも前上がりで切ったように間違いやすいということです。よく見るとバックのウエイトラインは前下がりになっているので、切り始めのバックアンダーは「前下がり」で切り始めねばなりません
僕の理論では、髪型全体を「土台」「トップ」「顔周り」と3ゾーンに分け、そこがどんなふうに切られているか? リフトアップの程度やレイヤーの有無などに注目して、シンプルに読み解いていく練習をしていきます。
確かに、一見顔周りが前上がりに見えるからと、後ろまで前上がりで切り始めてしまうと全然違うスタイルになってしまいますね!
これらを踏まえて、展開すると次のようになります。
これを「土台」の種類別に分類し、61スタイル解説しています!
上記のような問題もはさみながら読み進められるので、少しずつマスターできると思います。
といっても、61スタイルしかできないのではなく、現代のサロンワークでニーズの多いスタイルに絞って構成しました。ですので、「土台」「トップ」「顔周り」の組み合わせ次第では無限にスタイルをつくれるようになりますよ!
「切り方」は動画で学ぶもの。‟見る目”を本で養おう!
展開図というと一見むずかしく感じられ、サロンワークでの提案に必要でないように思っている美容師さんも多いように感じますが、カットを苦手な人ほどマスターするとわかりやすくなるんですね。
そうなんです。ゾーンは3つ、リフトは2種類といった感じで、徹底的にシンプルにしているので僕の展開図は難しくないはずですよ。
これまで、カット本といえばシェープやパネルの引き方などを1カットずつ解説していくものが主流でした。それと同時に構造を学ぼうとするから難しく感じてあきらめてしまうのかなと。
手の技術と頭で考えるデザイン力は、分けて考えないと!
‟切り方”は動画で学ぶ方が断然わかりやすいので、この本ではデザインを考えることだけに特化したのもこだわりです。
手を動かすのではなく、じっくり見てデザインを読み解く‟目”を鍛える本は、美容業界誌初かもしれませんね! そして、動画での勉強が当たり前になった今、動画で学びきれない部分を補完する時代に合った1冊ともいえそうです。
最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。
僕がこの本でめざしているのは、カットをとにかくわかりやすくし、1人でも「カットって難しい」と感じる人をラクにしてあげたいということです。
昨今、技術のめまぐるしい進化に加えて、SNSで情報も溢れていて、どんどん技術が複雑になっていっていると感じるんです。
‟フォルムメイク”に特化した僕の本で、さまざまなスタイルをマスターし、ヘアスタイルを組み立てるのが楽しいと感じてもらえるとうれしいです!
カットで差をつけ、お客さまにファンになってもらえる美容師になるために今必携の1冊。
カットに苦手意識がある方ほど、一度ハサミを置いてこの本を手に取ってみてください!
- ハサミを持たずに60スタイルをマスター フォルムメイクの赤ペンドリル
- カットを武器に集客したい人必読!
‟手”を動かす前に鍛える‟スタイル読解”のトレーニングブック
SNSや予約サイトで「自分のウリ」を打ち出すべき時代。美髪メニューやヘアカラーほどわかりやすくはないけれど、カットで支持されたい! カットを武器にしたい!と、改めてベーシックを学び直す人が増えているという。
そんな人に、ウイッグを切り始める前にぜひ読んでほしいのがこちらの新刊!