ポッポポポ♪dupa全国定例会
東海エリアを中心に、全国サロンが加盟する美容共同組合dupa(Isseiクリエイティブディレクター)は8月28日に神奈川県横浜市の横浜ベイホテル東急にて2023年全国定例会を開催。
コロナ禍を意識して限定100名で会員へ参加を呼びかけ、サロンオーナーや幹部、協賛メーカー、協賛ディーラーら98名が集まった。
テーマは「価値のマネジメント」。
冒頭、ステージに登壇したKazuyaマネジメントディレクターは自身が制作した動画を再生し「タイムパフォーマンス」について解説した。これは人時生産性と言われるもので、質を伴った時間価値のある仕事がこれからの美容師のあり方だと説いた。
その後、今年度の中間発表として1~6月期における加盟サロンの店舗別、スタイリスト別の売上報告が行われた。
ゲストプレゼンで登壇した藤原花妃氏((有)ドゥエドゥ)は「大人女性の客単価アップ」をテーマに講演。同氏は「人は美しく生まれるのではなく、美しく育つ。美容の仕事を通していかに幸せを創りだせるか。いま頑張っている美容師さんが将来、優雅な働き方を実現するためにも、施策やキャンペーンで単価アップさせるのではなくファンビジネスによる単価アップにシフトしてほしい」と訴求。
顧客ロイヤルティを計る指標・NPS(ネットプロモータースコア)を用いた分析を詳解しながら、既存のファン客の存在こそが成長の伸びしろと語った。
その後、着席形式の懇親会へ移り、このたびのイベントの目玉であるIsseiプレゼンを実施。これはdupaを主宰するIssei氏が「やっぱり、楽しくなければイベントじゃない。時にはお酒を飲みながら気楽に、でも勉強になる講演会があってもいい」という発想のもと、ディナーショー形式で実現したもの。
プレゼンでは、同氏がナビゲーターを務め菅野久幸氏(MINX/東京都)、則武佳樹氏(ZAZA/愛知県)、西永具世氏(NONORIRI/富山県)の3名をゲストに座談会を行った。
座談会のテーマは「チャレンジ!!挑戦」。求人、働き方、出店、集客、メニューづくりなど、今のサロン経営の課題について各サロンの立場から問題提起と解決策が示された。
たとえば求人なら、菅野氏は東京のブランドサロンらしく「MINXがどのような学生に来ていただきたいか。パンフレット1つとっても細部までこだわり抜いている」と明かし、愛知県で住宅街/郊外型サロンを運営する則武氏は「苦労してきた求人改革の一環で(学生に人気の)ブリーチ特化サロンを始めた」と答え、富山県砺波市でパート社員を戦力化している西永氏は「スタッフに目標を追わせることは止めた。家庭で50点、仕事で50点を目指してくれたらいい。いつも頑張りすぎるな!と話している」と応じるなど、三者三様の視点で約1時間におよぶディスカッションが繰り広げられた。
また、座談会後にはムード歌謡歌手の鼠先輩が登場。2008年の大ヒット曲「六本木~GIROPPON~」では同氏の代名詞ともいえる「ポッポポポ」を連呼しながら練り歩き、昨年リリースした新曲では「ピピポピポパポピー」と熱唱。観客を巻き込んだ歌声が会場を盛り上げ、参加者のやる気に“ポッ”と火をつけた。
「今年は1000年に1度の変化の年。日本の美容業界を変えるために、dupaが革命を起こしたい」と想いを爆発させるIsseiクリエイティブディレクターがけん引するdupaの動向が注目される。