dupaは数より質で天下統一
美容協同組合dupa(Isseiクリエイティブディレクター)は5月22日、東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで全国定例会「2023 dupa AII JAPAN Meeting」を開催した。
IsseiことEAST HAM(岐阜県岐阜市/イーストハム)代表取締役会長・大橋一生氏は冒頭で「1000年に一度の変化のとき」だと強調。
今年の節分後、それまでのロングヘアから髪をバッサリ切ったというIssei氏。「たくさんの仲間と共に、攻め続けて生きる」と決意表明し、2023年4月からの新体制メンバーを紹介した。
代表取締役社長のKEI氏が新体制で大切にしていることは「若いスタッフが輝ける場所」だという。
客数を増やして数字をつくってきた時代から、個の力を束ねて大きな力に変える組織へ変革するために、付加価値をつけて個の力を伸ばす取り組みが発表された。
MAMIから改名した取締役副社長のLisa氏は、美容師人生の第2章のスタートにあたり、改名したという。1日25〜27人のお客を担当するサロンワークを経験して思うのは、今、後輩たちのために売り上げの考え方を変えるときだということ。
取締役クリエイティブディレクター・Haru氏も、営業を休んでデザインに向き合う時間を取るなど予約の取り方を大きく変えたと続けた。
また、今秋に出店を予定している若手スタイリストを伸ばすための特化型サロンの出店計画や来春の出店計画について発表があり、スタッフ個々の強みを生かし、ファンを増やすことで会社の成長へつなげる戦略を掲げた。
続くKazuyaマネージメントディレクター(中西一也氏)のプレゼンでは、美容師の夢を叶える「6つのサポート」と新しい取り組みとなる「メニューコンテスト」の概要が発表された。
【美容師の夢を叶える6つのサポート】
①メニュー力
②店販力
③予約力
④集客力
⑤セミナー力
⑥コンテスト
「メニューコンテスト」はメーカーやディーラとチームをつくり一体となって取り組む新しい形のコンテスト。
お客にとって響くメニューを一緒に考えるセールスアウトを通して、成長する習慣をつける取り組みとなる。
※「メニューコンテスト」は今夏から「ボブログ」でも追っかけ取材を予定
片桐正明ディレクターからはdupa2023年度の組織が発表された。
【全国理事】
・クリエイティブディレクター: Issei氏(大橋一生氏)
・マネージメントディレクター: Kazuya氏(中西和也氏)
・ディレクター: 片桐正明氏、林 繁 氏、榊原一夫氏、浜中和義氏、鬼頭英彦氏、安田真之氏
【エリア】
・中部ブロック(岐阜尾張エリア)
・関東ブロック(三重名古屋三河エリア)
・北陸ブロック
・西日本ブロック
・東北ブロック
・北海道ブロック(札幌・旭川・函館エリア)
ゲストプレゼンは50代以上のシニア層向けの「えがお美容室」や「えがお写真館」、ネイルサロン「えがお爪工房」、セレクトショップ「えがお洋品店」、エステサロン「えがお美癒堂」を運営する株式会社サンクリエーション 代表取締役・太田明良氏。
えがお美容室をつくった経緯や、スタイリストは30代〜40代、アシスタントは50〜60代が多いというスタッフ雇用について、商圏の考え方や美容室で新たに提供できるサービスについて、これまで美容業界になかった新しい発想や実例が紹介された。
シニア世代が楽しみ、喜んでいる母親を見た家族も喜ぶ。高齢化社会に向け、多くの女性に感動を与えられるシニアビューティビジネスは社会的に意義のあるビジネスであることが共有された。
懇親パーティでは、スペシャルゲストとして芸人・スリムクラブの真栄田賢氏が登場。
Issei氏とのステージでの掛け合いや各テーブルでの記念撮影など、笑いの絶えないパーティとなった。
閉会の挨拶でIssei氏は「俺は織田信長になる。数ではなく、内容で全国統一をするぞ」と締めくくり、ラストはdupa恒例、長渕剛の『乾杯』が流れる中、肩を寄せ合い結束を誓って幕を閉じた。