マンダムがレブリン酸による毛髪補修メカニズムを解明
マンダムは12月16日、ヘアアイロンなどの熱処理によって毛髪内部構造が変化し、毛髪の破断強度が低下することを確認したと発表した。あわせて、髪質改善や毛髪補修成分としてヘアケア製品に用いられているレブリン酸が、毛髪内部に作用し、熱処理によるダメージを低減できることを明らかにした。

同社の研究では、化学処理履歴のない毛髪にヘアアイロン処理を行うと、未処理毛と比べて破断強度が有意に低下することを確認。また、示差走査熱量測定(DSC測定)により、毛髪内部構造が変化する温度帯(変性温度)が低下することが分かった。これは、熱処理によって毛髪内部の架橋密度が低下し、内部構造が緩むことを示唆しているという。

一方、レブリン酸を処理した毛髪では、DSC測定において変性温度が高くなることを確認。さらに、レブリン酸処理後にヘアアイロン処理を行った毛髪は、ヘアアイロン処理のみを行った毛髪と比べ、破断強度が上昇することが分かった。マンダムは、レブリン酸が毛髪内部に浸透し、内部構造の架橋密度を高めることで、熱に対して強い状態へ変化した可能性があるとしている。
加えて、レブリン酸とイオン液体(オレイン酸とトロメタミンからなる複合塩)を併用した場合、レブリン酸単独と比べて毛髪への浸透量および吸着量が増加し、約1.4倍となることを確認した。イオン液体がレブリン酸の毛髪内部への浸透を促進したとみられる。

これらの研究成果は、2025年10月27日から28日に開催された繊維学会秋季研究発表会で発表された。
