SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.」は12月9日、Z世代女性(15〜24歳)401人を対象に実施した「SHIBUYA109 lab.トレンド予測2026」を発表した。調査は、同ラボのネットワークメンバーによるトレンド予測会議や館内調査をもとに実施している。
2026年の消費を象徴するのは
「アテンション・デトックス」

アテンションデトックスとは、SNSや情報過多なデジタル環境から一時離れ、不特定多数の「注目(アテンション)」から解放されることで、心身の疲れを癒すこと。少人数・オフラインで楽しむ体験への関心が高まっている。
「モノ・コト」は少人数・オフライン志向に
スマホを使わない旅行や、友人同士だけで楽しむクローズドなSNS、クラフト体験などが支持を集めた。

注目トピックには「スマホなし旅行」「BeReal.ノート」「3Dプリンターキーホルダー」などが挙がり、「記録より体感」「拡散より内省」への価値転換が見て取れる。

ビューティーは「平成女児」へ
ファッション・ビューティー分野では、Y2Kの流れを引き継ぎつつ、より若年層へ寄り「平成女児」的感性がトレンドに。

少女漫画を想起させるヘアやファッション、横向きネイル、ジェリーティントなど、装うこと自体を楽しむ要素が強まっている。

SHIBUYA109 lab.は、2026年のZ世代消費について「注目を集めることよりも、自分のリズムを整えることに価値を見出す傾向が強まっている」と分析。美容・ファッション・ライフスタイルにおいても、静かな満足感や内向きの豊かさをどう提案できるかが問われそうだ。
