Z世代のSNS利用、最多はYouTubeが86.1% 唯一伸びたのは「BeReal.」
サイバーエージェントの広告事業「サイバーエージェント次世代生活研究所」は12月3日、『2025年Z世代のSNS利用率調査』を発表した。調査によるとZ世代(17〜28歳)が最も利用しているSNSは「YouTube」で、利用率は86.1%だった。

続いて「LINE」(85.8%)、「Instagram」(71.6%)、「X」(66.8%)、「TikTok」(52.8%)が上位に並び、YouTubeとLINEは上世代(29〜60歳)とも利用率に差がなく、世代を超えた“基盤SNS”となっている。
Z世代で唯一、利用率が伸びた「BeReal.」

過去3年の推移を見ると、Z世代のSNS利用率は全体的に横ばい傾向にある。そんななか「BeReal.」のみが増加し、2023年の13.2%から、2025年には22.8%まで伸長。上世代の利用率は0.8%にとどまり、世代間ギャップが最も大きいSNSとなっている。

一方、上世代では「TikTok」(30.9%)と「Threads」(15.2%)が増加傾向にあり、動画・テキストの両軸で新興SNSへの広がりが見られた。
「広く届く」より「限られた関係性」へ
同研究所は、Z世代におけるBeReal.の背景を「不特定多数への発信よりも、身近な関係性の中で共有するSNS体験への志向が強まっている」分析する。拡散力の高いプラットフォームが安定期に入る一方、Z世代のSNS利用は「量」より「距離感」を重視するフェーズに移行しつつあると言えそうだ。
