サロウィンとfifthグループによる「X.Fund」設立 M&Aと経営支援で“3つのカケル”

シェアサロン運営と開業支援サービスのサロウィンと、ヘアサロン事業のM&Aと経営支援を主軸とする合弁会社「カケルファンド(X.Fund)」の設立に合意した。両社の強みを活かした「3つのカケル」戦略で、事業承継問題や人材不足など美容業界の構造課題に挑む。
経営者の高齢化と後継者不在による廃業リスク拡大、独立や雇用条件の厳しさによる「働き方の二極化」、小規模サロンの収益性不足など多くの課題を抱える美容業界。カケルファンドは、サロウィンが全国200店舗を展開するシェアサロンのプラットフォーム力とfifthグループが培った現場経営ノウハウを掛け合わせ、これらの課題解決に取り組む。
「3つのカケル」とは、両社の強みを掛け合わせる、M&A後の経営支援による事業の掛け算、そして業界の未来に想いを賭けるという考え方だ。経営改善や集客力強化、コスト最適化、人材育成を通じて買収サロンの事業価値を最大化し、持続可能な経営モデルの確立を目指す。
サロウィンの阿部友哉社長は「美容師がこの仕事を一生続けたいと思える社会をつくるには、経営の仕組みを再設計する必要がある。カケルファンドはその変革を後押しする起点になる」と語り、fifthグループの木村允人代表は「現場での経営課題と向き合い続けた知見を活かし、美容師と経営者双方に意味ある選択肢を提供したい」とコメントしている。