「fifth」が売上51.8%増の快進撃。給与ベースも引き上げ、1000人企業めざす

メンズサロンのみならず、ユニセックスサロン、アイサロンなどを全国展開する「fifth(フィフス)」グループは、6月30日、目黒・雅叙園にて2025年度総会を行った。
乾杯の挨拶の後に壇上に立ったのは経営企画室の中井佑室長。前期の業績を振り返り、24期(2024年4月~2025年3月)は売上高26.4億円(前年同期比51.8%増)という驚異的な成長率で、ヘア部門が大きな売り上げを占めたと報告した。同社の大きな強みは32店舗・スタッフ数236名という規模でありながら、9.6%と低い離職率。今後はバックオフィスなど組織基盤を強化しながら、新たなブランドや新規事業を創出していくと語った。
続けて、壇上に立ったのは木村允人代表。前期の振り返りを受け、今後の業績計画を発表。今期のKPIは前年同期比156.4%、スタッフ数440名、離職率9.5%とし、そのためにはユーザーのライフスタイルに欠かせない存在になることが重要で、さまざまな新規事業の展開で会社としてのキャッシュポイントを増やしていくと語った。現在6社を展開している同グループが大切にしているのが、ヒエラルキー型ではないコミュニティ型の経営。印象的だったのは、「みんなは会社のために頑張りますと言ってくれるが、僕はそれは望んでいない。みんなをサポートするための会社がfifthの根幹」という木村代表の言葉。
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その後、攻めと守りの戦略を解説する中で、会場が大きく盛り上がったのが給与水準の引き上げ。2026年1月からアシスタントの基本給を24万円に引き上げ、さらに同年上半期からスタイリストの歩合率アップを予定していると語り、最後に「労働集約型産業の美容室は人が資本なのでできるだけ還元していく。スタッフの労務環境を良くするために、1,000人企業をめざして今後も会社の基盤を強化していく」と締めくくった。
休憩を挟んで行われたのが恒例のスタッフ表彰。各賞発表の後、MVPに選ばれたのはRETOUCH by fifthの堀雄大。会場内には同氏のアパレルブランドの展示もあり、ライフスタイル領域へと拡大する同グループの勢いを象徴するような表彰となった。