アリミノから“未傷”を掲げた新ヘアケア「エクラリティ」 MINX木俣翔とゼロから設計

アリミノが9月4日、髪のダメージを未然に防ぐヘアケアブランド「エクラリティ(ECLARITY)」を発売する。髪の表面をナノレベルで保護する独自の「ダイヤボンドMEA技術」により、ブリーチやカラーを繰り返す髪でもツヤと手触りを保つシリーズだ。

「エクラリティ」は、施術後にコンディションを整えるのではなく、ダメージそのものを“受けにくい”状態をつくるという発想から開発された。「未傷(みしょう)」というキーワードは、髪の表面にナノ(10億分の1)レベルの油膜を形成し、水や薬剤による浸透を抑える新たな価値を示す。ダイヤボンドMEAは、髪表面の脂質成分「18-MEA」の類似成分をベースに設計され、キューティクルの乱れや褪色を防ぎながらも、カラーやブリーチ剤の浸透には影響しない構造をつくる。

開発には〈MINX over〉の木俣翔が監修として参加。「髪質改善=コンプレックス解消」という従来の枠組みを超え、“素材のグレードアップ”を目指して処方からビジュアルまで4年がかりで構築した。ゼロベースからの設計により、サロンとホームケア双方の導入設計にも対応する。

製品はサロンケアとホームケアの両軸で展開。サロンケアではカラー施術前後で使用する8アイテムを揃え、外部の保護と内部補修のアプローチを組み合わせる。仕上がりはまとまり感のあるツヤ髪から、軽やかで動きのある質感まで幅広く調整できる設計。ホームケアはシャンプー・トリートメント・アウトバスをそれぞれ3種展開し、髪質や悩みに合わせて選択できる。とくに「フォーブリーチ」シリーズは、枝毛・切れ毛が気になる髪やブリーチ後の質感キープに対応する処方となっている。

〈MINX over〉木俣 翔さん

開発監修を務めたのは〈MINX over〉木俣 翔さん。「髪質改善=コンプレックス解消」という旧来の文脈を超え、「髪質のグレードアップ」をテーマに掲げた。成分や質感だけでなく、ブランドの世界観構築やビジュアル設計までゼロから主導し、実際のサロンワークでも長期にわたるテストを重ねた。

6月に南青山で開催された発表会では、美容ジャーナル関係者やインフルエンサーに向けて実験キットを用いた技術説明が行われ、「未傷」という概念の背景と仕上がりへの影響を視覚的に伝えた。