
タカラベルモントが開催するトークイベント「TAKARA DESIGN CROSSING」にファッションデザイナーのコシノジュンコ氏と、ヘアサロン「ピーク・ア・ブー(PEEK-A-BOO)」の川島文夫氏、タカラベルモント社長の吉川秀隆氏が登壇した。約200名を超える美容学生や美容業界関係者が集まり、約50分間のトークを繰り広げた。
テーマは「挑戦とこれからの実験」。1970年に行われた大阪万博で、タカラベルモントのユニフォームデザインを手掛けたコシノジュンコ氏は「長きに渡って愛されるデザインは、50年先を見越している。」と話した。同じく70年代にボックスボブを生み出した川島も「サロンワークこそクリエイションの原点だ。」と賛同。また、2人は約50年前より交流があり、当時のロンドンの話や、ピークアブーのユニフォーム制作に協力した話など、軽快なトークに会場の笑い誘う場面も見られた。
イベント半ばでは、コシノ氏が「デザインを考える際は服ではなく、ヘアから決める。」と話し、デザインを生み出すのに必要なのは五感の刺激で、服だけでなく全体を観察する力が必要と語った。美容の価値観は時代とともに変遷しているが、常に実験を繰り返して思考して感性を磨いてほしいと来場者にメッセージを贈った。また、川島氏はカットの魅力について聞かれると「人を豊かにするのがへアデザインである」と力強く言い切った。
同社は、2025年開催の大阪・関西万博に出展する自社ブース「量子飛躍する美の世界(Quantum Leap for Beauty World)」の世界観を広げる一環として企画。大阪・関西万博の折り返し地点での開催となり、残すところ少ない会期に向けて、改めて魅力を発信した。