
メンズメイク専門店「イケメン製作所」を展開するオシアスターは6月4日、独自開発のAI技術「A.I.A.M(アイアム)」を正式リリースした。12万人分の顔データを学習し、眉などのフェイスラインを“誤差1ミリ”で再現する設計ガイドを生成。来店者の印象や骨格に応じた最適なスタイリングを実現する。
「A.I.A.M」は、骨格や筋肉の構造、目や眉のバランスを3Dスキャンで把握し、統計モデルから導き出された“客観的な美のテンプレート”を施術者に提示。従来の主観に頼った技術とは異なり、左右差や再現性のばらつきといった課題を解消する。
同技術には、iPhoneのトゥルーデプスカメラに連動した顔の深度情報取得機能や、再撮影時のズレを補正する「ウイングスケール」、骨格に基づいた眉設計理論「ロジカルブロウ理論」などを搭載。すべて社内開発による一貫設計で、特許も出願済みという。
「イケメン製作所」は2017年に創業し、これまでに14万人以上が来店。眉を入り口にしたメンズ美容の定着を目指してきた。今後は眉だけでなく、ヘアやフルメイクへの応用を予定し、今後は全国のサロン向けにSaaS提供も開始する見通し。5年以内のIPO(新規株式上場)も視野に入れている。