セルフカラーも“高付加価値”が進む カラリスが新処方「care+」をリリース

パーソナライズ型セルフカラー「カラリス(COLORIS)」が4月24日、上位ライン「ケアプラス(care+)」を投入した。価格は単品5478円で、オンライン診断で1万通り超の処方を組み合わせる同ブランドは、これまでに10万人規模のユーザーを獲得している。

新処方のカラーディベロッパーには、シルク由来タンパク質ナノフィブロインを配合。染色中に髪表面へ“透明フィルム”を形成し、薬剤ダメージと乾燥を同時にブロックする。さらにセット同梱のプレミアムヘアマスクにはイソステアロイル化シルク&ケラチンを採用。脂肪酸イソステアリン酸を結合させることで浸透性と吸着力が向上し、1回の使用でも指通りとツヤを底上げする設計だ。

セルフカラー市場で5千円超という価格帯は高額だが、白髪世代を中心に“サロンへ行く手間を省きつつ仕上がりは妥協しない”という大人女性の需要を捉えている。ブランド側は「染めるたびに質感が整う処方で、ホームケアを次のステージへ進化させる」と自信を見せる。

一方で、美容師にとってはセルフ領域の高度化が来店動機を奪う潜在的脅威となり得る。ホームユーザーに対しサロン側がどんな上位価値を提示できるかが競争の分かれ目だ。グロスカラーや集中トリートメント、ホームケアを組み合わせたプログラム提案など、体験価値で上書きする戦略が求められる。