
総合美容ディーラーのガモウと美容家電ブランドのKINUJO(キヌージョ)が共催するヘアショーが、東京・imagine studioで開催された。同ヘアショーでは「LECO(レコ)」の内田聡一郎代表と、専門誌「PREPPY(プレッピー)」の佐々木浩也統括編集長がナビゲーターを務め、ショーの合間にリアルタイムで技術解説を行うという新たな試みが実施された。
出演したのは、「AMA TOKYO(アマトウキョウ)」、「Carroll Gardens bocca(キャロルガーデンズ ボコカ)」、「COA(コア)」、「VOTAN(ボタン)」の4サロン。すべてのステージは1サロン1名のみで構成され、10分超の持ち時間で各自がそれぞれのスタイルを表現。クリエイションの裏にある哲学や技術意図が、ナビゲーターによる解説を通じて可視化された。
3組目に登場した「Carroll Gardens bococa」は、1人の美容師が3体のスタイルを次々に仕上げていく構成が観客の心を打った。途中、音楽が止み、カット音だけが響く演出や、映画『サマーウォーズ』の「よろしくお願いしまぁぁぁぁす!!」の台詞がラストを飾るなど、自身を“成長途中”と表現するようなストーリーテリングも印象的。モデルの入れ替えも多く、技術だけでなく構成力や空間演出の面でも一際目を引くステージとなった。
若手スタイリストの魅せ場となった同ヘアショー。リアルタイムの解説を通じて、単なるステージを越えた「学び」と「感情」の体験を観客に届けた。