JHAが規定を一部変更 推薦条件を見直し、より柔軟な選考へ

国内最高峰のヘアフォトコンテスト「ジャパン ヘアドレッシング アワーズ(以下、JHA)」が、2025年度開催に向けてレギュレーションを一部改定した。今回の変更は、オフィシャルアワーズ(大賞・新人賞)にとどまらず、アプリケーションアワーズにおいてもジャーナル賞の復活やエリア賞の構成変更など、全体にわたるアップデートとなっている。
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JHAは、「オフィシャルアワーズ」と「アプリケーションアワーズ」の2つのアワードで構成されている。オフィシャルアワーズは、大賞(ジャパン ヘアドレッサー オブ ザ イヤー)および新人賞(ニューカマー オブ ザ イヤー)からなり、共催ジャーナル編集長などの推薦によって候補者が選出される。一方、アプリケーションアワーズは一般公募による作品審査で構成され、「エリアスタイリスト・オブ・ザ・イヤー」「ライジングスター・オブ・ザ・イヤー」「サロンチーム・オブ・ザ・イヤー」などが含まれる。
オフィシャルアワーズの変更点
大賞部門は推薦条件を拡大
大賞部門では、これまで必要とされていた「共催ジャーナル編集長2名以上からの推薦」という条件を廃止した。2025年度からは、「共催ジャーナル編集長」または「過去3年以内の大賞部門ファイナリスト」のいずれかから推薦を受けた美容師が対象となる。編集部の視点に加え、現場で活躍するトップクリエイターの目線も反映される、より多角的な選考体制へと進化した。
新人賞部門は年齢制限からキャリア基準へ
新人賞は、当初「29歳以下」の美容師を対象とする予定だったが、業界内外から多くの反響が寄せられた。JHA運営委員会はこれを受けて再検討を行い、最終的に「過去に一度もオフィシャル部門(大賞・新人賞)のファイナリストに選出されたことがない者」と定義し直し、年齢制限を撤廃した。なお、本人が希望すれば大賞部門へエントリーもできる。
アプリケーションアワーズの変更点
ジャーナル賞が復活、エリア賞は一本化
2025年度は、共催ジャーナル編集長が独自の視点で選出する「ジャーナル賞」がアプリケーションアワーズ内で復活する。また、「エリアスタイリスト・オブ・ザ・イヤー」は、これまでの最優秀賞+優秀賞という二段構成から、最優秀賞のみに一本化。これまでより明確な評価基準と選考結果が提示されることになる。
共催ジャーナル |
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なお、JHAのオフィシャルアワーズは2023年度(第34回)より、雑誌掲載実績に基づく選出方式から、共催ジャーナル編集長の推薦によるノミネート方式へと移行している。詳しい内容については、JHA公式HPから確認できる。