セイファート、2024年12月期は経常利益83.8%減 今期2.4倍増益へ

美容業界向け求人サービス「リクエストQJ」などを運営するセイファートの2024年12月期通期決算は、売上高が21億3000万円(前年同期比1.7%減)、経常利益は2800万円(同83.8%減)だった。大幅な減益となったが、従来予想の2300万円を上回った。

主力の「リクエストQJ navi」は公式アプリのリリースなど利便性向上を図ったが、求人広告事業の低迷が響いた。採用環境の変化や求人広告市場の競争激化により、特に高単価プランの掲載件数が大幅に減少。売上高は前年同期比25.6%減、売上総利益は同30.0%減と大きく落ち込んだ。

一方、美容業界向け教育サービス「beauqet」やタブレット・レンタルサービスは前年同期比291.9%増、売上総利益は同484.2%増と大きく伸長。求人広告の落ち込みを部分的に補ったものの、全体の収益回復には至らなかった。

今期は、基幹サービス「リクエストQJ navi」の応募件数・掲載件数の増加に注力し、売上高と利益の回復を目指す。経常利益は前期比2.4倍の6700万円を見込む。