サロウィンが52億円調達 全国150店舗・美容師1500人超え、さらなる拡大へ

サロウィンが52億円の資金調達を実施した。フリーランス美容師向けのシェアサロン「SALOWIN」やサロン開業支援サービス「ALL SHARE」「me by , ,」を展開するサロウィン(SALOWIN)は、シリーズDラウンドにおける第三者割当増資およびデットファイナンスを通じ、総額52億円を調達した。これにより、累計調達額は88億円に達した。

サロウィンは2019年に原宿に1号店をオープンし、シェアサロン事業を開始。業界高水準の技術売上還元率を打ち出したことでフリーランス美容師の支持を集めた。現在は全国150店舗(開業支援を利用したサロン含む)を展開し、登録美容師数は1,500人を超える。今回の資金調達を受け、さらなる店舗拡大と新規事業開発に乗り出す。

シリーズDは、成長フェーズにある企業がさらなる事業拡大や新市場開拓を目的に行う資金調達ラウンドにあたる。サロウィンは前回2023年に15億円を調達しており、この2年間で急速に事業を拡大。今回は国内外の投資会社や金融機関が参加し、出店拡大やサロン経営支援の強化を見据えた。

シェアサロン「SALOWIN」は、設備やセット面をフリーランス美容師が利用するモデル。個室占有型の「SALOWIN Suite」も展開し、独立志向の美容師のニーズに応えている。また美容室開業支援サービス「ALL SHARE」では、資金調達から物件選定、内装工事までをサポートし低コストでの開業を実現。「me by , ,」は、2~3席規模の小型美容室の出店を可能にする新サービスとして注目を集めている。

今回の調達資金を活用し、既存サービスの拡充に加え美容師のキャリア支援や経営サポートを強化。ファイナンスやHR領域への進出も計画しており、美容室経営者の資金調達や人材採用の支援を行うプラットフォームの構築を進める。

サロウィンの阿部友哉代表は「美容師の所得向上、労働環境の改善、一生涯働ける環境の提供という創業時からのミッションは変わらない。今回の資金調達を活用し、より多くの美容師が理想の働き方を実現できるよう、サービスの進化と事業の拡大を進めていく」とコメントしている。