圧巻!感動!でつなぐ情熱のバトン kakimoto arms 50周年式典

東京・自由が丘(東京都目黒区)を皮切りに、東京都内に直営11店舗を展開するkakimoto armsは2月10日、東京・六本木のグランドハイアット東京で創業50周年を祝う「GALA DINNER」を開催した。会場には同サロンのスタッフ300名に来賓を合わせた約400名が集まった。

式典は、創業者である柿本榮三会長によるサプライズ・ヘアショーからスタート。同会長はレザーカットを披露し、ステージ途中からはチーフデザイナー・小林知弘氏も合流して円熟&先鋭的なカットスタイルで観客を沸かせた。

ヘアショーで魅せた柿本会長
写真右:柿本会長のモデル。左:小林さんのモデル

その後、挨拶に立った柿本会長は「お陰さまで、この50年楽しく元気よくやってこられた。『人からやらされている仕事は魅力がない』を信念に、どうすればお客さまの笑顔がはじけるサロンを提供できるか、そのために我々は何をすればお客さまに受け入れられるのか、ばかりを考えてやってきた。たしかに50年は節目だけれども、スタッフには次の未来は自分たちがつくっていくんだという気概で臨んでほしい」とコメント。

さらに「取引メーカー社は紆余曲折あったが、ディーラーのガモウさんだけは変わらずお付き合いをいただいた。当時は蒲生茂会長も僕も若く、お互いに『けったいな人』と感じていたはずですが(笑)、長年にわたって支えていただき感謝しています」と美容ディーラー(株)ガモウの献身を称え、蒲生会長をステージへ招いた。

蒲生会長は「kakimoto armsの最大の功績は、それまで日本に存在していなかったカラーリストを創出したこと。さらにヘアカラー協会(JHCA)の創設メンバーとなり、ヘアカラー文化を日本へ広めた。その後はネイルやアイラッシュ、エステも包括したトータルビューティサロンの誇りを持って業界をけん引してくれている。素晴らしいサロンの歴史に携われ感無量ですし、お取引できたから今のガモウがある」と謝辞を述べた。

乾杯発声する蒲生会長(左)

式典にあたり掲げたコンセプトは「Million Dreams. Million Stars.」。
「夢を追いかけ、分かち合い、支え合うことで、未来への道は無限に広がる、夢は終わらない」。

各テーブルに置かれたメニュー表にもコンセプトを明記

同コンセプトを具現化するかのように、ガラパーティは他店に先駆けレセプショニストを導入するなど「本物のホスピタリティ」を追求してきたkakimoto armsを象徴するドラマティックな演出で彩られた。
テーブルにはサロン名に由来する「柿色」を発光するキャンドルがずらりと並び、会場壁面には撮影ボードも兼ねた光の演出、そして会場入口には「柿の木」をイメージした巨大オブジェが設置された。

六本木ヒルズ店メンバーの記念撮影
開場入口で来場者を迎えたのは、たわわに実る柿の木と、柿色のプランター&柿色に輝くキャンドル

観客の度肝を抜いたのは変幻自在なサンドアート。サンドアート集団「SILT」がパフォーマンスを交えながら砂をまき、指で絵を描く。巨大スクリーンに投影された一粒一粒の結晶による世界観が、小さな積み重ねや努力が大きな結果を生むという同サロンの歴史を比喩し、会場中から喝采を浴びた。

サンドアート集団「SILT」によるパフォーマンス

その他、永年勤続表彰や著名芸能人によるライブパフォーマンス、過去の伝説的なヘアショー映像の上映など50年企業ならではのクオリティとモダンを両立させた演出の数々……。
サロンの周年パーティは数多く行われているが、おそらく業界史にも参加者の記憶にも残るだろう鮮烈だった”夢のつづき”はーー。

閉会挨拶で登壇した柿本哲社長は「振り返ると、創業者やスタッフの皆さんが夢をカタチにしてきた50年だったと思う。『Million Stars』には、次の50年は皆さんがますます輝く星になってほしいという願いを込めた。これからもたくさんのスターたちと共に歩み、kakimoto armsが夜空を照らす星同様、世の中になくてはならない存在でありたい」と結び、記念式典は盛況理に幕を閉じた。

柿本 哲 社長
お土産は「永遠の愛」や「末永く」を意味する金平糖。国内屈指の歴史を誇る京都・緑寿庵清水の品に思いを馳せる