「dupa」横浜で全国定例会を開催。“サロンの仕組み化”を議論

美容協同組合「dupa(デューパ)」は10月28日、全国定例会を横浜ベイホテル東急で開催。「サロンの仕組み化」をテーマに、全国の加盟サロンや賛同する美容ディーラー、美容メーカーが集結し、セミナーやディスカッションを通じて最新のサロン運営や働き方のアイデアを共有した。

まず、ノートラックの野島朗代表が登壇し、美容学校生や若手美容師の現状について「いまの美容学校生には美容師という職業意識が欠けていると一括りにするのは大きな間違い。彼らは前向きで、適切な組織環境があれば昔の美容師以上に早い成長が可能」と分析。美容師の職業意識や、働き方改革における「豊富なチャレンジの選択肢」の重要性を説いた。

ノートラック代表の野島朗氏

続いて登壇したのは旭川ALTIの中西一也マネージメントディレクター。美容師がより稼ぐにためには、「売り上げ」から時間生産性を軸とした『タイムパフォーマンス』へ意識を移行させることが必要。また自身がサロンで取り入れている「Wワーク」による休眠美容師の掘り起こしの成功例も紹介した。

ALTI 代表の中西一也氏

メインイベントの「エリアプレゼン」では、今回は神奈川エリアのFare自由が丘の高橋勇悟テクニカルディレクターが、カット&カラーで1.5時間~平均単価2.5万円を叩き出す秘訣を伝授。また、FLEX LIONの岡本尚マネージャーは、「サロンに雇い入れた美容師を自分の右腕としてではなく “自分と違う脳” として協働すると新たなアイデアの創出も問題解決もスピードが格段に上がる」と、同サロンで蓄積した体験談の数々を披露した。

Fare自由が丘の高橋勇悟氏(写真上) と FLEX LIONの岡本尚氏(写真下)

プログラム終了後には懇親会が開かれ、岐阜EAST HAMのKEI社長とLisa副社長が、自らの経験を通じた経営哲学を披露。「不安になったらその通りになった。不安を言葉にしたらその通りにななった。ルーティーン化した日々を変えてみたら結果ががらりと変った。他人を思い通りにすることは出来ないが、自分の生き方は自分が思った通りになる」と、現役美容師 兼 経営者の二足の草鞋を履き奔走し続けているいまを会場の仲間たちに語った。

奥からEAST HAM 副社長のLisaさん、中央はEAST HAM 社長のKEIさん、手前がIsseiさん