JABS定例会で新理事・アンバサダーを発表、業界の未来を見据えた意志表明

日本美容サロン協議会(以下、JABS)は8月7日、都内で定例会を開催した。定例会では新理事とアンバサダーを紹介したほか、新たな協力団体として業界最大のボランタリーチェーン組織「SPC GLOBAL」と、AIなどのテクノロジーと向き合い業界構造改革を推進する「デジタルサロン協会」を発表した。また、経済産業省による「新規輸出1万者支援プログラム」を案内した。

冒頭で岩田卓郎副理事長は、日本の美容業界が韓国に遅れをとっていると感じるなか、国内競争よりも技術を世界に発信することが今後の課題だと述べた。挑戦によって美容業界の新たな可能性を切り開きたいという意志を示し、それには1社だけでなく協会や政治の支援が必要だと強調した。

JABSの新理事に就任したのは、吉田牧人「ロンド ホールディングス」CEOと中村トメ吉「GOALD JAPAN」代表の2人。ベトナムやインドネシアに複数店舗を展開する吉田CEOは「日本は行政との連携や教育面で遅れはあるが、サービスや技術はどこの国にも引けを取らない。ロンドが展開する国外店舗も、日本の技術を伝授することで現地で高い給与水準を実現している。今後も日本の美容業界には大きな可能性があると確信し、理事として尽力したい」と業界の発展に努める姿勢を示した。

新たなアンバサダーには、青木大地(コア)、荒川智大(シャンプー/ハングアウト )、上山一樹(花耶)、潮海達矢(シオミエイチ)、島原章介(ベロ)、原敬賀(パラッチ)の6名が新たに就任し、合計29名となった。

また、経済産業省の稲葉健太氏が「新規輸出1万者支援プログラム」という中小企業の海外市場進出を促進する政府の取り組みを案内した。同プログラムはヘアサロン経営者にとって、海外市場の情報提供や資金援助、専門家のサポートを受けながら自社製品の輸出を開始できる絶好の機会となる。現地市場での販売戦略のアドバイスやネットワーキングの機会も提供され、海外展開を支援する体制が整う。

定例会の後には懇親会も行われ、これからの成長と発展に向けたリーダーたちの意志が、新たな未来を切り開いていくことが期待される。