「エヌドット」転売で逮捕者 製造番号をシールで隠して販売疑い

大阪府警は31日、医薬品医療機器法違反の疑いで名古屋市の美容商品卸売会社「BOS」の実質経営者・加藤駿容疑者(32)ら男女5人を逮捕したと発表した。逮捕は10日付で、容疑者は黙秘している。

府警によると、加藤容疑者らは愛知県や岐阜県の美容室から非正規に入手した美容室専売品「エヌドット(N.)」の製造番号をシールで隠し、セミナーの会員に販売していた。セミナーでは、「せどり」と呼ばれる転売手法を教える内容で、会員には仕入れ価格の1.5倍で販売。会員はその後、インターネット通販サイトで転売していたという。

逮捕容疑は、2024年2月中旬に美容室専売品計62点の製造番号にシールを貼って隠し、40代の男性2人に販売したり、販売目的で保管したりしたとしている。警察は、流通経路を隠すために製造番号を隠していたとみて調査を進めている。

また、セミナーでは30万~100万円を集め参加者に対して「クーリングオフできない」と虚偽の説明をしていたという。エヌドットシリーズを製造するナプラの担当者は、「商品・ブランド・会社の信頼が傷つく形となり、大変残念に思っている」とコメントしている。