【ヘアカラーの頭皮トラブル】約7割が「自然治癒」を待つ

美容商材の製造と販売を行うムーランエムーランは、40代以上の白髪染めユーザーを対象に「白髪染め後のトラブル」に関する調査を実施した。

白髪染めの頻度で最も多かった回答は「1か月半~2か月に1回(31.3%)」であり、次いで「1か月に1回(24.1%)」が続いた。調査結果から、7割以上の人が少なくとも2か月に1回は白髪染めを行っていることが明らかになった。

また、「ヘアカラーの頻度は白髪染めに変わる前と比べて増えましたか?」という質問に対して、「とても増えた(27.1%)」「少し増えた(35.1%)」という回答が得られた。これにより、約6割の人が白髪染めを始めてからヘアカラーの頻度が増えたと回答していることがわかった。

一方、「あまり増えていない(28.9%)」「全く増えていない(8.9%)」という回答も一定数あり、白髪染めがヘアカラーの頻度に影響を与えていない人もいることが示された。

ヘアカラーによるトラブルでは「髪のパサつき(39.6%)」を経験したと回答した人が最も多く、次いで「頭皮や肌のかゆみ(23.3%)」「頭皮にしみる(16.7%)」と続いた。

これらの結果から、ヘアカラーによって髪のパサつきや頭皮のかゆみなどの症状が出る人が一定数いることが明らかになった。これにより、ヘアカラーの使用が髪や頭皮にトラブルを引き起こす可能性があることが示された。

また、頭皮に症状が出た際の対応を聞いたところ、「自然治癒(65.7%)」と回答した人が最も多く、次いで「水で洗い流す(19.5%)」「市販の薬を使用(12.1%)」と続いた。これにより、ヘアカラーの使用による頭皮の症状に対して、多くの人が自然に治るまで放置することが明らかになった。

初期症状が出るまでの期間は「直後(37.1%)」と回答した人が最も多く、次いで「2時間以内(18.1%)」と続いた。これにより、ヘアカラーの直後に症状が出た人が約4割であり、半数以上の人がヘアカラーをしてから2時間以内に症状が出る傾向があると示された。

「一度アレルギー性接触皮膚炎になると、アレルギーを引き起こしたカラー剤では2度と染められないことは知っていますか?」という質問では、約8割の人が「いいえ(75.1%)」と回答。

ジアミンなどの酸化染料でアレルギー反応が出たカラー剤では、2度と染められないという事実を、約8割の人が把握していないことが明らかになった。

ジアミンアレルギーの人でも使用可能なヘアカラーの存在を認知しているかという質問に対しては、約7割の人が「知らない(73.2%)」と回答。酸化染料によるアレルギー症状が出ても使用できる「ノンジアミンタイプ」のヘアカラーについて、多くの人が認知していないことが示された。