小学6年生の「将来就きたい職業」 美容師は女の子6位 男の子はランク外
大手化学メーカーのクラレが、「小学6年生の将来就きたい職業」を発表した。今年3月に小学校を卒業した子ども計657人にアンケートを行い算出した。
美容師は女の子の「将来就きたい職業」で6位(前年8位)にランクインし、2年連続でポイントを伸ばした。背景として、多様性の尊重が進み、さまざまなヘアタイル、ヘアカラーで自己表現をする人が増えていることが挙げられる。技術を駆使して、一人ひとりにぴったりのヘアスタイルをつくる美容師に、子どもたちも注目するようになったと考えられる。
1位は3年連続で「漫画家・イラストレーター」。ゲームやアニメなど多彩なコンテンツでイラストレーターの活躍が目立つなか、「将来は自分も」と夢見る子どもが増えているようだ。
男の子の「将来就きたい職業」では美容師はランク外となり、「スポーツ選手」が2位に10ポイント以上差をつけてトップを飾った。
内訳では野球が1位をキープ、サッカーとバスケットボールが人気を伸ばした。特にバスケは昨年からポイントを約3倍に伸ばし、世界大会出場を決めた日本代表の活躍や国内リーグの盛り上がりが影響したようだ。
「IT関係」は2年連続でポイントを伸ばし3位で、その約8割がプログラマーを志望する結果となった。小学校におけるプログラミング教育の浸透で、職業の選択肢としてITがより身近なものになっている。
男女総合1位は今年も「スポーツ選手」で、2位は「医師」、3位は「教員」となった。「スポーツ選手」は、男の子に圧倒的な人気で、競技内訳ではサッカー、バスケットボールの伸びが目立つ。「医師」は2年連続でポイントを伸ばし、過去最高の2位となった。6位「薬剤師」、10位「医療関係」もトップ10入りしており、今年は男女ともに医療職の人気が上昇した。