Londら159サロンが協力表明 指定難病IBDへの支援と理解を可視化
IBDの患者を支援する「Iknow IBD プロジェクト」を行う製薬会社のアッヴィは、5月19日の「IBD(炎症性腸疾患)を理解する日」に合わせ電車内での啓発キャンペーンを13日より開始した。JR 九州の主要駅のほか、JR 京浜東北線・東京メトロ東西線でトレインジャック広告を展開し、IBD患者への理解や支援拡大を目指す。
IBD(炎症性腸疾患)とは、大腸や小腸など消化管に炎症が起こり、腫瘍を合併することもある疾患。主に指定難病である潰瘍性大腸炎とクローン病のことを指す。主な症状は下痢や腹痛であるため、トイレの回数の急増や、食事の制限など患者の生活にさまざまな影響を及ぼす。
これから社会で活躍する世代である 10-20 代で多く報告されているが、現時点では完治につながる治療法は見つかっていない難病だ。国内の IBD 推計患者数は約 29 万人と、指定難病の中でも患者数が多く、国内患者数は年々増加傾向にある。
このような現状を受け、同社は2年前に「I know IBD プロジェクト」を発足。取り組みに賛同する施設・店舗が IBD 患者にトイレの貸し出しを行うほか、店頭にステッカーを掲出し患者に対する支援と理解を可視化する。
現在では、全国47都道府県、130社2883店舗がIBD患者へのトイレの貸し出し協力。その意思を伝えるステッカーを店頭に貼り出している。
また、患者は出かけている間も急な便意に襲われることから、街中に店舗を構えるヘアサロンの協力も増加している。
現在までLondグループ45店舗、M.O.E.グループ36店舗、AVANCE.グループ28店舗など、計12社159店舗が協力を表明している。