【調査】美容師3年未満で約4割が離職 その理由1位は給与
「ホットペッパービューティーアカデミー」が、全国の美容サロン従事者を対象とした『美容サロン就業実態調査』を発表した。
対象の従事者は、美容師、ネイリスト、エステティシャン、リラクゼーションセラピスト、まつげエクステスタッフの計2,899人(スクリーニング調査:7,481人)。
スクリーニング調査
・美容師の初職就業期間は、1年未満が10.0%、1年以上~3年未満が26.7%で、3年未満の就業期間が約4割(36.7%)に達する。
・美容師が初職からの転職先の職業で、美容師を継続するのは55.4%。3割以上は、美容とは関係のない職に就くか、どこにも就職しない結果に。
美容師の初職を辞めた/転職した理由
美容師の初職を辞めた/転職した理由の1位は、給与に関する不満で、4人に1人以上が回答。上位には職場環境や人間関係への不満がランクインした。
美容師 離職に関する指標
1年以内の美容師離職率は前年からほぼ横ばい(前年比0.2ポイント増加)。
美容師離職率、休眠美容師率は前年から微増。美容師離職率は48.0%(前年比1.5ポイント増加)、休眠美容師率は58.3%(前年比1.3ポイント増加)。
美容師勤務未経験率(免許のみ保有)は、前年からほぼ横ばい(前年比0.2ポイント増加)。
現役美容師における離職経験と、復職のきっかけ
現役美容師の離職経験(美容師を辞めた経験)は、4割以上「ある」と回答。
Q. 美容師になってから現在までに、美容師の職業を辞めた/離れたことはありますか。
Q. 美容師からどれくらいの期間、離れていましたか。
辞めた/離れてから再び就くまでの期間について、あてはまるものをお選びください。
離職していた期間で最も多いのは「1年以上~3年未満」(30.7%)。次に「3年以上~5年未満」。
Q. 再び美容師に復職したきっかけとして、あてはまるものをすべてお選びください。(トップ5)
復職のきっかけ1位は「資格を生かした仕事の方がよいと再認識したから(資格を生かして働きたいと思ったから)」(21.7%)、2位は「その仕事が好きだから」(20.4%)、3位は「勤務条件に合うサロン(店・会社)が見つかったから」(19.2%)。
■調査概要
・調査名 :美容サロン就業実態調査(2024年)
・調査手法:インターネットリサーチ
・調査期間:<スクリーニング調査>2024年1月10日~2月15日
<本調査>2024年2月19日~2月26日
・調査対象:<スクリーニング調査>15歳以上の男女
・スクリーニング実施時点での主な職種
美容師/ネイリスト/エステティシャン(脱毛・フェイシャル・ボディ)/リラクゼーションセラピスト(整体・リンパなど)/まつげエクステスタッフ
※能登半島地震のため、石川県の一部地域に対して配信停止または配信方法を変更
<本調査>美容サロン従事者
2,899人回収(美容師:1,135人/ネイリスト:215人/エステティシャン:560人/リラクゼーションセラピスト:846人/まつげエクステスタッフ:143人)