美容の日韓友好へまた一歩 韓国最大手「ジュノヘアー」カン代表らが講演

一般社団法人日本美容サロン協議会(以下、JABS)が3月6日、美容サロンに関する議員勉強会を憲政記念会館(東京・永田町)にて開催した。
参加したのは、美容サロンに関する議員勉強会メンバー、厚生労働省、JABS理事、JABSアンバサダー、賛助会員、協力団体ら約100名。

今回の勉強会では、大韓美容師会付設ビューティー産業研究所の所長を務めるソン・ヨンウ氏(以下ソン氏)氏と、国内外に185店舗を展開する韓国最大級のサロン「JUNO HAIR(ジュノ ヘアー)」のカン・ユンソン代表(以下カン代表)が講師として来日した。 

勉強会前半ではまず、韓国における美容業界改革の立役者でもあるソン氏が、同国の美容師養成制度について解説。続いて後半では、カン代表が1982年から続くJUNO HAIRの変遷を振り返り、教育やブランドに対する考えを語った。

中央のブロンドヘアがソン氏
カン代表

会の最後には日韓の美容に関する友好ならびに協力関係に関する覚書締結の調印式が執り行われた。これにより、JABSとJUNO HAIR、大韓美容師会付設ビューティー産業研究所は、美容師に取り組む組織として、友好関係を結び、お互いの国の美容業界発展のために誠意を持って協力していくことに同意した。

左からカン代表、ソン氏、JABS理事長の吉田靖志氏、同副理事長の谷口誠治氏と岩田卓郎氏

「美容サロンに関する議員勉強会」は業界環境の変化にあわせて美容師に関連する法律・制度を見直し、その実態に即したものとすることを目的にJABSが設立した。これまでも定期的に勉強会を開催し、教育課程の改革や働き方改革を通じた観点から行政に向けた提言書を作成している。昨年7月には、美容師養成の在り方を議論する厚生労働省の検討会にて、美容師免許国家試験「オールウェーブ試験」の見直しが決定し話題を呼んだ。

JABSは主に複数店舗展開をするサロンオーナーが理事を務め、行政・学校・サロンをつなぐ役割を担う。今後も勉強会を継続し、勉強会で得た知見をもとに業界課題への具体的な対策を講じる予定だ。