HAIRCAMP 海外事業会社から総額1億超を資金調達
美容業界向けにeラーニングサービスを提供するHAIRCAMP株式会社(森本賢志社長)は12月11日、AI技術やブロックチェーン技術の開発やコンサルティングを行うNext Chymia Consulting HK Limited.などから、総額1億超の資金調達を実施したことを発表した。
同社は、「Boost your life」をビジョンに掲げ、2016年より美容師向けオンライン学習サービス『HAIRCAMP』をスタート。セミナー会場の最前列で学んでいるようなライブ感を売りにしたオンラインセミナーを強みとし、美容師の10人に1人以上が使用するサービスに。
また、現在は個人の学びのみならず、サロン教育の課題解決に向けた法人プランも展開し導入は1500店舗を突破、37校の美容学校でも導入が進んでいる。
資金調達の背景には、会員数7万人超えを誇るHAIRCAMPが、1900本以上の教育コンテンツ・100万時間の会員総学習時間という、美容師のスキルと連動するような大量の学習データを蓄積しているという実績が大きく関係している。
ブロックチェーンやAI技術を使った開発を行うNext Chymia Consulting HK Limited.は、HAIRCAMPの保有するデータ解析の取り組みが美容業界の発展につながると期待。
また、Chymia社はケニア等での教育事業も行っており、この観点でもHAIRCAMPとの親和性が高いと判断した。
今回の資金調達では、Chymia社が新たな資本業務提携先として加わるとともに、美容業界からも新規株主が参入。そして金融機関の支援も含め、総額約1.5億円(エクイティ・デットの総額)の資金調達となった。
HAIRCAMPは今後、ブロックチェーンやAIといった最新技術も活用しながら、美容業界に関わる人たちのQOLが向上するような教育インフラ作りを行い、延いては「美容業界の集合知」として日々使われるサービスを目指す。
また、既存株主含め親和性のある事業会社と提携を進めつつも、引き続き独立した経営体制を維持し、業界の中立な立場で教育領域を中心に美容業界の発展に取り組んでいく。