WEB3.0に備え美容師力磨くセミナー開催

一般社団法人 デジタルサロン協会(森越道大事務局長)は11月20日、「HAIRDRESSER3.0 DESITAL BRANDING 〜次世代の美容師について考えるデジタルブランディング」をガモウ青山スタジオ(東京・青山)で開催した。

当イベントは同協会常任理事兼マーケターの米田星慧氏がファシリテーターを務め、自己ブランディング、採用、店販などの目覚ましい成果をあげている講師陣を集めたセミナーで、およそ120名の受講者が集まった。

開会にあたり、森越事務局長は協会のビジョンを改めて説明。

「DXやテクノロジーを単に推進するのが目的の教会ではない。きたるWEB3.0時代こそ技術やコミュニケーション能力といった美容師本来の力が重要で、その上で“手段“として新しいテクノロジーを受け入れてほしい」

次代の分散型インターネットの時代は美容師の技術や専門知識こそが財産になると改めて強調した。

セミナーは以下の4部に加え、協賛のカルテ管理アプリ「LiME」(LiME株式会社/古木数馬代表取締役社長)の活用事例も紹介された。

❶ 株式会社Joule Group代表 小島慶太氏 「デジタル時代に夢を叶える具体的な方法」

目標を達成するためのプロセスを「環境づくり」と「継続力」と2段階で捉え、自身の体験や自己管理法の紹介を通して、経営者の人材育成の観点から「未来を見せるマネジメント」について提案した。

❷ 株式会社La Blanche代表 小林由美子氏 「女性雇用と働き方改革にこだわる理由」

埼玉県の大宮駅にドミナント展開する同社は、90%が女性スタッフ。年間86名がサロン見学を希望するほど雇用に注目が集まっており、他のサロンで挫折を経験したり、ライフステージの変化で美容師を諦めざるを得なかったりと、女性ならではの理由での「美容業界の働きづらさ」に問題提起しつつ、自社の取り組みを紹介した。

❸ 株式会社tida smile代表 栄田光平氏 「動画POP活用セミナー」

店販特化型セミナー講師「あまやん」として活躍する栄田氏による“売らずに売る“最新の店販ノウハウは「動画POP」。セット面のタブレットに動画を流し、技術売上150%・店販売上200%を達成したという。具体的な動画を例示しながら、取り組みのポイントやプロセスを紹介した。

❹ 株式会社GOALD執行役員 米田星慧氏 「マーケティングセミナー」

美容業界内外に顧客を抱えるマーケティングチーム「fureru.」も運営するマーケターとしての立場から、美容室のブランディングについて解説。会社の根幹をなす「ミッション/ビジョン/バリュー/コンセプト/アイデンティティ」の正しい意味から、それを実装し運用する目標管理の仕方までを本格レクチャーした。