NPO法人ウッディチキン（伊藤 豊代表）は11月15日、韓国で人気の“無重力パーマ”と“ダウンパーマ”の技術を、ウッディチキン加盟サロンに対して指導する認定講師の育成を目的とした研修に、HAIR CAMP with BOB（韓国・江南）に10サロン13名のスタッフを派遣した。技術を指導するのは、それぞれのパーマに実績のあるLe Vivant（ユン・セジョン代表／BOBクラブ会長）。今回の研修では無重力パーマでつくる韓流ヘアの指導を受けた。

今年10月、BOBクラブのサロンがウッディチキンとの交流を目的に来日した際に、韓国で流行っている無重力パーマとダウンパーマを日本の美容師に向けてプレゼンし、本場のヘアスタイルを紹介している。無重力パーマとダウンパーマの技法を使えば、韓国で流行している男女のヘアスタイルを簡単につくることができる。

今回は無重力パーマの技術習得を目的に、実習を通して使用薬剤の特徴やプロセス、機械の操作方法、ノウハウについて学んだ。この技術と機械を日本に持ち帰り、まずは、ウッディチキン認定講師が所属するサロンから韓流ヘアの新パーマメニューとして顧客に提供していく。今後は、認定講師が全国のウッディチキンのサロンにノウハウを提供し、パーマメニューの普及に努めていく。韓流ヘアをつくる無重力パーマは約２時間の施術時間で、メニュー価格は３万円くらいが目安。

最近の日本においてパーマ比率が増加傾向の兆しがあるなかで、韓流ヘアはその牽引役の一つになっているといえる。その名の通り、ロッドの重さを感じない“無重力”の新鮮な感覚でつくる韓流パーマスタイルが、パーマ増加の起爆剤になるかもしれない。

ウッディチキンとBOBクラブの日韓美容師交流

今回の講師育成研修に至るまでには、これまでに培ってきた日韓の美容師交流の積み重ねにある。ウッディチキンのメンバーサロンと、髪書房コリアが主催する韓国のトップクラスの美容室でつくる「BOBクラブ」は、９年前から交流活動を続けてきた。BOBクラブの当初の目的は、日本の美容技術・経営情報を学び、韓国の美容業界に取り入れることからスタートしている。コロナ後は、情報交換の内容と質が深化し、最近では、日本からの情報収集にとどまらず、韓国の美容師からも情報が提供され、双方向の情報共有が進んでいる。