縄文弥生のおしゃれを学ぶ 考古学フォーラム
学校法人国際文化学園(荘司礼子理事長)は、美容考古学研究所(村田孝子所長)による第1回「美容考古学フォーラム」を10月27日、国際文化理容美容専門学校渋谷校で開催した。
美容考古学研究所は2019年に発足以来、縄文時代や古墳時代・近現代の理美容文化を考古学的に考察・研究し、それらのヘアメイクファッションを理美容技術で再現する活動を行っていた。
今回の「考古学フォーラム」は、同研究所のより専門的な活動を促進させるため開催された。
冒頭、荘司礼子理事長は「多くの方との交流を持ち、さまざまな試みをしている人がいることを知ってほしい。是非、講演会を機会に良いご縁をつくってください」と語った。
フォーラム第1回である今回のテーマは「貝輪(貝製ブレスレット)から考える縄文人のおしゃれ」。
講師として、市原市教育委員会学芸院 文学博士 / 早稲田大学文学学術院非常勤講師である忍澤成視氏が登壇し、縄文・弥生時代の貝を使った装飾品について講演した。
特に、オオツタノハという貝に注目。
装飾品に使用された素材や時代背景から、縄文・弥生時代の感性やこだわり・おしゃれ感覚に迫った。
また、忍澤氏が研究している貝輪の実物や、美容考古学研究員が制作した遺跡から発掘された土器をモチーフとするヘアアレンジも展示された。
装飾品である貝輪から縄文人・弥生人の時代背景から見た感性や想いに触れ、幕を閉じた同フォーラム。
今後は、年に4回のペースで時代に縛りなくさまざまなテーマでの開催を予定している。
かつての時代の感性を学ぶことで、日頃の美容を振り返り、美容に活かす良い機会となりそうだ。